セミリタイア途中で断念 → 小金持ちサラリーマンへ|セミリタイアへの道～穏やかな日常を目指して～

2021年12月13日月曜日

セミリタイアを目指すのをやめたとて...

例えば、45歳で3千万円を貯めてセミリタイアを目指すとします。

不意の出費や思ったより給料が上がらない、

運用益が期待程でない等々の理由により、

45歳で目標金額の半分にしか達成しなかったので、

セミリタイアを目指すのを断念したとします。

となりますと、この方は「節約系セミリタイア予備軍」から

「小金持ちサラリーマン」へと変貌することになります。

セミリタイアへのエントリーラインは20～30百万円と言われていますので、

15百万円という資産は若干の寂しさを感じる部分はあるかもしれません。

しかしながら、45歳で15百万円というのはなかなかの資産家とも言えます。

45歳既婚者ですと、子供の教育費でお金がかかる年代ですし、

住宅ローンと家の市場価値を考えると資産がマイナスの人も多い中、

それなりの資産があるのは悪い状態ではないですね。

そこそこの車程度なキャッシュで買えるし、

ちょっと豪華な旅行くらいのお金は使えるわけですから、

仕事の状況が落ち着いているのであれば、

むしろ本当にセミリタイアしたよりも、

結果的には良かったという可能性もあります。

上記の例で考えますと、15百万円を貯めるのに過度な節約をしたのではなく

（健康を害す程食費を減らした、一切の娯楽を絶った等々）、

無駄を省いたり、本来は遊ばせていたであろう資金を効率よく運用しただけであれば、

それなりのお金が残ったわけですから、

目標の年齢でセミリタイアが達成できなかったとて、

全くの無駄だったわけではありません。

セミリタイアをとりあえず目指してみるというのは、

最悪でも小金持ちサラリーマンにはなれそうだ...

という観点から見ると悪くない選択だと思いますね。

窪田真之ダイヤモンド社 2021年12月16日頃