2020年9月29日火曜日

30百万円貯めてからのチェック事項 ① 30百万円貯めたとはどういう状態か?

セミリタイア目標金額達成?


セミリタイア生活に必要な資金額は、

・セミリタイア後にどのような生活をするか?
・何歳でセミリタイアするか?
・年金をいつからいくら受給するか?

等々、様々な条件によって異なるので一概には言えませんが、
3,000万円をエントリーラインに設定している人が多いようです。

ここで取り上げてみたいのは、
「30百万円貯めた!」というのはどういう状態か?
というのは考えてみるとなかなか難しい問題だ!
ということについてです。

フルインベストメント派


セミリタイア希望者の多くは資金運用を積極的に行っており、
手持ち資金のほとんどを投資に向けている人もいらっしゃいます。

これらの方が3,000万円達成!といった場合でも、
個別株などリスクの高い資産の比率が高い場合、
次の日には2,500万円になっていた!
なんてことにもなりかねません。

こういったリスクを勘案すると、
例えば資産下落リスクを20%と見込んで、
3,750万円を目標設定とするという考え方もあります。
(3,750万円 × 80% = 3,000万円)

ただし、相場がどん底の時の3,750万円だったケースでは、
逆に20%手持ち資産が上昇する可能性もあり、
この場合は必要以上に資産を貯めたことになり、
結果的にはセミリタイアが遅れることにもなります。

フルインベストメント派の方々が3,000万円ためたから会社を辞める!
というのは人によって実は保有資産額が随分と違う可能性があります。

全額預貯金派


一方の全額預貯金派の場合は話は至ってシンプルです。
預金通帳の残高が3,000万円であるならば、
突然の預金封鎖や金融機関の倒産などない限りは、
そのまま3,000万円と考えて間違いないからです。

このパターンはセミリタイア希望者に限れば少数派かと思いますが、
投信も株も買ったことない人は相当の人数がいますし、
昔読んだブログで、持株や退職金を全部普通預金にして、
そこからの取り崩しで生活するというセミリタイアラーもいらっしゃいました。

私の資金戦略


私のとった資金戦略は上記をミックスしたものです。

そもそも私の場合、セミリタイア後に相場の変動で一喜一憂したり、
相場次第ではセミリタイア失敗というリスクは避けたいことから、
預貯金比率は高めになっています。

セミリタイア資金30百万円を例にとって考えてみると、
以下のような考え方になります。

・預貯金 2,000万円
→ この金額さえあれば、衣食住は何とかなるという金額は安全資産で持ちます。

・株式/投信/貴金属 1,000万円
→ 株主優待狙い、配当狙い、キャピタルゲイン狙いといった、
 より生活を充実させるための資金です。
 万一相場が大暴落した場合は、
 家でおとなしく図書館で借りた本でも読んでいれば良いし、
 逆に相場が好転した場合は、
 美味しいものを食べたり、旅行のグレードが上がったりします。

要するに、キャッシュ部分の20百万円はきっちりと目標管理して、
投資部分の10百万円はアバウトに10百万円くらいかな?
で良いという考え方です。

資金効率という観点からはあまりお勧めはできない作戦ですが、
「セミリタイアを絶対に失敗させない!」
という観点から見るとこんなものなのかな?と思っています。

もちろん、フルインベストメントで資金運用をして、
時価総額が30百万円いった時点で、
20百万円を安全資産に振り分けたうえで、
セミリタイア生活に入るというパターンもあるかと思います。

ただし、30百万円貯めたからすぐ会社を辞めよう!
というのはちょっと待った方が良いというのを、
次項で述べてみたいと思います。
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4 件のコメント:

  1. キャピタルゲインで生活の質を上げるのは、やばいと思う。
    消費してしまった分は取り返せないから

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    1. 基本的にはご指摘の通りかと思いますが、
      キャピタルゲインでもデイトレ的に得た収益、
      評価額が大幅にアップした資産のリバランスで得た収益等は、
      消費に組み入れても良いかと思います。

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  2. おっしゃるとおり、個別株などで3000万
    貯まったから、レッツセミリタイア!というのは、
    腰が浮きすぎですね。時々、若者にこの手の
    おっちょこちょいが見られますが、セミリタイアの
    中身(その後のライフスタイル)が違うのかもしれません。

    そこでのさすけ三世太閤方式。配当などの
    浮いたお金をお小遣いに使うぜというのは、
    最初からあってもなくても生活は傷まない前提
    で、どこにもおっちょこちょい性がありません。

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    1. 若者なら攻撃的な資産構成でも問題ないかもしれませんが、
      アラフィフ以上だとそういうわけにはやはりいきませんね。

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