「30歳でセミリタイア」というハードルの高さ
どうせセミリタイアするなら早い方が良い!
これには異論もあろうかと思いますが、
とりあえずこれは正しいものとして論を進めます。
それでは、例えば30歳でセミリタイアすることは可能か?
という問いに対する答えはYESです。
ただ、これは極めてハードルが高いと思われます。
このことを検証するために、
2つのケースを取り上げて考えてみたいと思います。
A: 30歳で2,000万円貯めてセミリタイアする
B: 30歳で1億円貯めてセミリタイアする
30歳で2,000万円貯めてセミリタイアする
30歳の時点で2,000万円の貯蓄を築くのは至難の業ではありますが、
決して不可能ではありません。
18歳から働くなら年間167万円、
22歳から働くなら年間250万円を貯蓄する必要がありますが、
実家や寮暮らしで、金のかかる趣味や友人との付き合いを一切やらなければ、
何とかならない金額ではありません。
この2,000万円を元手にして5%で運用できれば毎年100万円、
これ以内に抑えれば元本が減ることなくセミリタイア生活が過ごせます。
また、毎年50万円程度に出費を抑えれば、
貯蓄を取り崩すだけでも40年間暮らせますので、
これまた、セミリタイア生活を過ごすことも可能です。
ただし、相当の緊縮生活は覚悟しなくてはなりません。
実際の経験者の話はネット上で読むことができますが、
相当な節約が苦にならない人だったり、
半農の田舎暮らしだったりと、
マネをするにはハードルが高い気がしますね。
30歳で1億円貯めてセミリタイアする
30歳で1億円くらいあれば、ごくごく普通の生活レベルで
セミリタイアできるかとは思います。
それでは30歳で1億円を貯めることは可能か?
そんなの無理です!
だと話しが終わってしまうので、多少真面目に考察してみます。
まず、30歳で1億円を貯めるには普通のサラリーマンでは無理です。
通常の人なら、20代の給料を全額貯金しても1億円には達しないかと思います。
となると、真っ先に思い浮かぶのが投資で稼ぐことです。
私は20代~30代で億り人になった投資系YouTubeなどをたまに見ますが、
億を稼ぐ人の投資方法はちょっとマネできないものを感じます。
例えば、100万円くらいをリスクの高い銘柄に集中投資して、
結果としてその株が10倍、更にその資金を別銘柄に集中投資して更に何倍...
これは一歩間違えば資産が0になるリスクもあります。
常人ではわからない何かが見えるのか、
それとも単に運がよかったのか?
この辺はよくわかりませんが、マネできないことはよくわかりました。
確かに100万円程度をテンバガー銘柄に投資して、
運が良ければセミリタイアが早まる、
というのを狙うのはありかと思いますが、
誰でも成功できることではないですね。
誰にでもできるセミリタイアを目指す
上記をまとめますと、
A: 30歳で2,000万円貯めてセミリタイアする → マネしたくない
B: 30歳で1億円貯めてセミリタイアする → マネできない
と言ったところになります。
となると、ごく普通のサラリーマンがセミリタイアするには、
20年~30年程度は働くのが無難ではないか?
こちらは特殊な才能も、極端な節約も必要ありません。
誰にでもできるという意味では、
ベースプランとしてはそれほど悪くないかと思います。
少なくとも、
不十分な資産でセミリタイアを開始して生活が破綻する、
あるいは、
一攫千金を狙って虎の子の資産を溶かす、
といったケースよりは良いでしょうから...
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