自粛警察の暴走が止まらない!
「自粛警察」なる言葉を最近よく耳にするようになりました。
営業再開する動物園に脅迫電話をかけたり、
ルールを守って営業する飲食店の扉に脅迫文を貼り付けたり、
自分勝手な正義感から暴走する人達です。
この手の人が本当に「正義感」から行っているかは甚だ疑問ですが、
悪質なものに関しては『強要罪』や『威力業務妨害罪』で逮捕してもらいたいですね。
逮捕者でもでれば潮目が変わるんじゃないかと思います。
戦前と変わらぬ構造?
そんな感想を持ってニュースを苦々しく見ていたのですが、
たまたま読んでいた柳 広司のラスト・ワルツというスパイ・ミステリに、
自粛警察の原点をみるような描写がありました。
舞台は皇紀二千六百年 (1940年、昭和15年)、
七.七ぜいたく禁止令というものが出されます。
この時、政府の方針に率先して従ったのが、
愛国婦人会や国防婦人会所属の女性たちで、
自発的にパトロールを繰り出し、
パーマやマニキュアをしている女性に文句をつけて回ります。
その子供たちまでもが母親をまねて同じことをしていたという描写があります。
まさに、現在の自粛警察に通じるものがある雰囲気です。
より陰湿な自粛警察
実際に当時の状況をちょっと調べてみると、
「ぜいたく監視隊」なるものが出没していたようで、
自粛警察の戦前版のようです。
コロナとの戦いを戦争に例えるならば、
当時との類似性は更に増すかもしれません。
ただ現在の自粛警察は、自分は姿を現さずに、
脅迫電話だったり貼紙だったりと、
陰湿度が増している分だけ質が悪いような気がします。
とは言え、危機的状況に陥ると、
この手の人達が出現するという構造というのは、
昔から変わっていないということですね。
何だか嫌~な気分になります。
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