2020年2月12日水曜日

70歳まで働くのは一般論で言えばリーズナブル

人生100年時代で70歳まで働くということ


人生100年時代が到来しつつあります。
一方、70歳定年時代も到来しそうな気配があります。

ここで、一般的なサラリーマンのケースを考えてみましょう。
20歳から70歳まで働くと50年間働くことになります。
70歳から100歳まで働かないで良いとすれば、
その期間は30年間もあります。

従って、
「70歳まで定年延長する」
と聞いて、
「死ぬまで働かせる気か!」
というのは実はあまり当たっていないかもしれません。

100歳まで生きる場合のコスト


それでは、100歳まで生きる場合のお金の使い方をどうするか?
とりあえず、税金・年金を無視、
かつ極めて簡素化して考えてみます。

上記、一般的なサラリーマンの平均年収を400万円とすると、
生涯獲得賃金は2億円 (400万円 × 50年間) となります。

20歳~100歳までの80年間をこの2億円で賄うと考えますと、
1年間平均で250万円 (2億円 ÷ 80年間) 使うことになりますね。

そう考えますと、毎年150万円程度 (400万円 - 250万円) の貯金が必要になります。
つまり、年収の37.5%を将来に向けて貯金しなければいけないということです。

厚生年金保険料率は18.3%となっていますので、
ちょうど上記の半分くらいとなります。

従って、厚生年金だけで豊かな老後を何とかして頂戴!
というのはそもそも無理があります。
(国民年金だけなど論外)
払った以上に支給しろ!というのはどっかで破綻します。

投資をしないということ


上記前提だと全くしっくりこない方も多いかと思いますが、
その一番の理由は投資収益を全く考慮していないということですかね?
20代で投資した元本は70歳の頃には数倍になっていてもおかしくありません。

ただ、世の中の多くの人は投資なんかしていないわけですから、
上記前提がまるっきりおかしいわけではありません。

また、70歳を越えたら消費金額も一般的には減少するでしょう。
ただ、医療費・介護費用の問題がありますので、
過少に見積もるのは危険では??

早く引退したいのなら何らかの手を打たなくてはいけないということです


私が申し上げたいのは、公的年金への拠出額を含めて考えてみても、
一般的な方々の生活スタイル(主として消費&投資)では、
人生100年時代を生きてはいけないだろうという事が一つです。

70歳まで働ければその後は安泰なわけでもありませんので、
下手をすると100歳まで働く可能性もあるわけです。
そうなると文字通り、死ぬまで働け!となります。

それと70歳まで働くという意味を今一度考えることです。

一般論として言えば、70歳まで働くのはリーズナブルです。
50年間働いて、その後30年間働かないで生きるとすれば、
子供時代・学生時代の20年間も含めて、
ちょうど人生の半分だけ働くことになるわけです。
まあ、そんなものか...という感じではないでしょうか?

ただし、自分が本当に70歳まで働きたいかは全くの別問題ですね。
私は嫌です。

そんなわけで、早く引退するなら、
投資なり節約して手を打たなければいけないかと思うのですが、
「年金貰えないのはけしからん!」とか、
文句だけいっても何もしない人が多い気がするのが残念でなりません。

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