賃貸派 VS 持ち家派、万人が納得する回答はない
サラリーマンはもちろん、セミリタイア者の中でも、
「賃貸派 VS 持ち家派」のどちらが得かは議論の別れるところです。
この論争は前提を変えることでどちらも有利になりうるので、
万人が納得する結論を導き出すのは極めて困難です。
私は「賃貸派」ですが、一番の理由は
「嫌になったらいつでも引っ越せる」
ということにメリットを感じているからです。
ちなみに「持ち家派」の主張で一番ぐっとくるのは、
「ローンの終わった一戸建てがあるので、とりあえず死ぬまでの住居を確保した」
といった類の主張です。
可能な限り高い物件を買う心理
ここでとりあげたいのが、
「持ち家派の多くの人が高額物件を購入する」
という問題です。
理論的には銀行では80歳までローンを組むことができますが、
実際に80歳までローンを組んだという話を聞いたことはありません。
しかしながら、65歳程度であればよく聞く話です。
この場合のローン金額は「給与の右肩上がりが前提」のケースも多く、
少なくとも給料が下がるという事態を想定していないケースがほとんどです。
ところが現実問題として
・実力主義や実績主義と言う名の給与カット
・役職定年による大幅給与カット
・働き方改革という美名のもとの残業代カット
ということが頻発しており、
住宅を手放さざるを得ない人や、
住宅こそ手放さなくてすんでいるものの、
「高級住宅でおかゆをすするような生活」
をしている人もいらっしゃいます。
従って、持ち家派という結論を出した場合、
・ローンMAX派: 借りられる限度まで借りて高額の家を買う
・ゆとりローン派: 最悪の事態を想定したローン設定
のどちらにすべきかという議論が大事なのではないかと思います。
私的には、家を買うにしても慎ましい家を買って、
残業代0はもちろん、まるで出世できなくても払えるレベルの
ローンを組む方が良いのでは?なんて思いますが、
世の中の多くの賛同が得られるとは思っていません。
特に、「子供が小さい内はできるだけ良い環境で...」とか言われると、
独身のおじさんは何も反論できませんからね。
「できるだけ良い家を!」は分かりますが、
今の世の中最悪の事態を想定しておいた方が良いのではないか?
少なくとも、不動産屋の言う「無理のない返済計画」って、
結構無理がある場合が多いよ!というのは頭の片隅に置いた方が良い気がします。
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