遅ればせながら、専業主婦は2億円損をする を読了致しました。
本書全般の内容については多くのレビューが既にありますので、
こちらでは本書をセミリタイア者の視点から読み解いてみました。
本書にはアーリー・リタイアメントについて言及している箇所がありますが、
かなり否定的なニュアンスになっています。
" (前略) 好きな仕事を通じて社会にかかわっているほうがカッコいいのです。
こうしていまでは、「アーリー・リタイアメント(早期退職)」ではなく、
「生涯現役」が理想の生き方になりました。" (p186)
ここで生涯現役の理想例として挙げられているのが、
日野原重明さん、三浦雄一郎さん、森光子さんといったレジェンドです。
また、著者は老後問題とは老後が長すぎる事が原因であり、
いかに長く働くかが重要と言うことを述べておられます。
そのためには
"「好きを仕事にする」ことが唯一の選択肢なのです。" (p190)
" 私たちは、「好きを仕事にする」以外に生き延びることのできない
残酷な世界に投げ込まれてしまったのです。" (p190)
と結論付けています。
セミリタイアという選択肢
確かに、「仕事が何よりも好き」「仕事が生き甲斐」
という状態が理想的であることを否定しません。
自分もそうであったらさぞや幸福な人生だったかと思います。
ただし、現実のサラリーマン世界を見た場合、
単に「仕事が生き甲斐」を「仕事が好き」にハードルを下げたところで
少数派に留まるのではないでしょうか?
まさに現実世界は著者の言うように「残酷な世界」かと思います。
そうであるならば、セミリタイアという選択肢はかなり有効かと思います。
ある程度の資産を貯めてセミリタイアすれば、
「好きな仕事をする」ことも可能です。
例えば、小説家で生計をたてるのは相当難易度が高いですが、
小説を書いて発表するだけなら電子出版もあるので相当ハードルが低いです。
そう考えれば、ミドルリスク・ミドルリターンの生き方として
セミリタイアにはもっと注目が集まっても良いかと思いますけどね。
このことを表にまとめてみるとこんな感じでしょうかね?
難易度
|
幸せ度
| |
生涯現役 (好きを仕事)
|
☆☆☆☆☆
|
☆☆☆☆☆
|
セミリタイア
|
☆☆☆
|
☆☆☆
|
生涯サラリーマン (社畜)
|
☆
|
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