2023年10月29日日曜日

「支出の最適化」が単なる「ドケチ」になるリスク

「支出の最適化」には同意だが...


「支出の最適化」は穂高唯希さんがよくお使いになっている言葉で、
”自分にとって本当に必要なもののみにお金を使う”
ということを軸に、不要なものには一切お金は使わない!
ということで、従来の(貧乏くさい)節約とは一線を画す考えです。

この基本コンセプトは全く同意するところですが、
よく考えてみますと、なかなか難しいコンセプトかと思います。

実際にこの言葉をお使いになっている方の中には、
「支出の最適化」というより単なる「ドケチ」では?
と思われる方も見受けられるからです。

支出の最適化の結果・食費が月に1万円?


例えば、支出の最適化の結果として食費が月に1万円となった、
といったケースについて考えてみたいと思います。

本当に食事に対して一切の興味がない人もいらっしゃいますので、
こういった方がとりあえず必要な栄養だけ取れれば良いや!
と思った結果ならまあわかります。

セミリタイア生活に少しでも早く辿り着くため、
食費を月1万円に切り詰めれば...という観点から、
やや後付け気味に月1万円が支出の最適化の結果というのも、
わからないではありません。

しかしながら、億単位の資産を持っているような方が、
支出の最適化の結果、食費は月1万円となりました!
みたいなことを言ったとしたら、
それはちょっと違うのではないか?
という疑問が湧いてきます。

「支出の最適化」で支出が増える


「支出の最適化」は節約ではないということなので、
支出の最適化の結果、支出が増えることもあると思いますが、
そういった話はあまり聞いたことがないですね。

結局のところ、コスパ的なものを追求しすぎると、
多少の贅沢みたいなものまで、
”支出の最適化から外れる”
ということから排除されてしまうのかな?と思います。

食費が月1万円の話に戻りますと、
節約の結果として食費が月1万円であれば、
お金に余裕ができたので食費をもうすこし上げようとできますが、
支出の最適化として食費が1万円であるのであれば、
これ以上食費を増やすのが無駄みたいな印象になります。

結構な資産家で必要以上に節約生活をされている方には、
この辺りについてちょっと聞いてみたい気もしますね。


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2 件のコメント:

  1. どこでどのような暮らしをしているかによりますが、食費1万円/月にし続けた結果として、健康管理+医療福祉に関係する費用が上がるようでは本末転倒。支出を絞るのがゲームのようになってくると、脳は禁止事項に敏感に反応するように出来ていますから、沼る可能性があると思いました。高齢者になって資産もあるのに、絞る方向に沼っている方面を見ますと、あなた何の不安がるの?と思います。

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    1. 高齢者には意味不明な節約をしている人が多いですね。おっしゃる通り、将来的な医療費も考えて支出を構築する必要はあると思います。

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