2023年1月15日日曜日

配属の希望が通らない若手が辞めるのは当然だが、早期退職を目指し会社に残る選択肢もありか?

私が最初の会社を辞めた理由


私が最初の会社を辞めた理由は、
希望の部署への配属が絶望的になったからです。

このことについては何度か書いてきましたが、
同様の理由で同じような時期に会社を去った同期も結構多いです。

ただ、会社側は何で若手が大量に辞めるのか?
ということを正確に把握できていなかったと思います。

“安倍後"を襲う日本という病


そんなことを今さら思い出させたのが、
“安倍後"を襲う日本という病という本に書いてあった以下の箇所です。

"テレビ局に入りました。配属先が決まりました。となってから、3年から5年経つまでにかなりの社員がいなくなってしまいます。「え、君、辞めちゃうの?なんで?」と聞くと、離職理由として最も多いのは「自分の行きたかった部署に行けなかったから」。「そうは言うけれど、もう少し我慢していれば希望のところにいけただろうに」とこちらは思うのですが、「我慢している時間がもったいない」と若い世代は考えるようです。
“安倍後"を襲う日本という病 (p.75)"

本書はジャーナリストの門田隆将さんとフリープロデューサーの結城豊弘さんの対談本で、
引用箇所は結城豊弘さんの発言になります。

結城豊弘さんは読売テレビに長いこと在籍されて、
若手が辞めるにことについてこう嘆かれているわけです。

5年以内に辞めないと転職できないのでは?


ただ、私自身の経験も踏まえて若手の考えを勝手に補足・推測すると、
以下の2つのポイントが重要かと思います。

① 我慢したからといって希望の部署に配属される保証はない
② 5年以内くらいで転職しないと、未経験での希望部署への転職はできない

例えば、10年我慢すれば絶対に希望部署に配属されるのであれば、
多くの人はリスクのある転職はしないと思いますが、
人事に関することでそんなことは誰も保証できないと思います。

となると、希望の仕事をするべく転職となりますが、
未経験者でどこかで採用してもらうには、
5年以内、20代での転職がマストな気がします。

私自身は金融業界という全くの異業種ではありますが、
30歳を過ぎてからの転職だったので非常に苦労しました。
もっと早く会社に見切りをつけて転職活動をしていれば...
と今でも悔やまれる部分はありますね。

転職 or 早期退職というオプションを知っていれば...


もう一つ残念なのは、当時は早期退職、セミリタイア、FIREという概念が、
頭の片隅にもなかったことですね。

私は結局希望の仕事には就けなかったので、
早期退職というオプションを頭に入れていれば、
あえて転職しないで会社に残るという選択肢もありました。
退職金など、会社を辞めるとマイナスな要因は大きかったですから...

まあ、そちらの方が幸せな人生だったかどうかはわかりませんが、
セミリタイアできる時期が早まった確率は高かったです。

いずれにしましても、今でも多くの企業のトップクラスの人々は、
配属先の希望が通らなければ辞める!
という若手の考えを正確に把握して採用活動をしているとは思えないので、
仕事にそれなりのこだわりがある人は、
配属の希望が通らなかった場合のプランを考える必要があるのでは?
というのは、私の最初の転職の20年以上前から変わってない気がします。

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