2023年1月27日金曜日

世襲議員で国が滅ぶか?

世襲 政治・企業・歌舞伎


世襲 政治・企業・歌舞伎 (中川右介 著)  という本を読みました。

幻冬舎新書で501ページとボリュームのある本で、
セミリタイア中で大寒波という引きこもり状態でなければ、
なかなか手を出しにくい厚さの本でした。

その名の通り、政治・企業・歌舞伎の世界の世襲について述べた本ですが、
やはり政治家の世襲というのは何とかしないとダメだな~
というのが一番の感想ですね。

政治家の世襲


本書を読んで「そういえば...」と思ったのは、
政治家の世襲なんて昔からだろ!と思いきや、
政治家の世襲は戦後からの現象であるということ。

また、世襲のメリットである「英才教育」「帝王学」
がなされているとは思えないという指摘があり、
ビックリしました。

確かに、親が急死して子供が会社を辞めて立候補とか、
そういったものを見るとさもありなんという感じですね。

岸田首相の長男の問題


ちょうどそんな本を読んでいる時に、
岸田文雄首相が10月に政務秘書官に起用した
長男・翔太郎氏(31)のニュースが出ましたね。

既に、官邸内の極秘情報が外部に流れている疑惑が報じられていましたが、
今度は外遊中にパリ、ロンドンの観光地めぐりをしていたとのこと。

ただでさえ、首相の支持率低下の問題に加えて、
本人への風当たりも強くなっているはずなので、
身を引き締めなければいけない時期だと思うのですが...
やはり世間をなめているのでしょうか?

31歳で政務秘書官に起用というのは「帝王学」を学ばせると言えなくもないですが、
こんなことしているようでは全然ダメですね。

そもそも岸田首相自身が祖父、父も衆院議員を務めた「3世議員」で、
自分の息子に跡を継がせる気が満々というのは、
一般の国民の理解は得られないでしょう。

優秀な人材が政治を目指さなくなる


本書にも述べられていますが、世襲議員の存在が、
優秀な人材が外部から入ってくることを拒んでいると言えます。

私の住むエリアも、国会議員・都議会議員ともに世襲議員です。
世襲の人が公認されているわけで、他の人が入る隙がないというのは大問題です。

個人的には、こういった世襲を辞めて行かないと、
国会がおバカな議員で溢れかえり、国が滅ぶんじゃないかと思いますね。

じゃあこの状態が改善されるのか?と言えば難しいでしょう。

本書にも

"これまで党の方針として明確に世襲を制限していたのは民主党のみである。しかしその後継政党である立憲民主党は世襲制限を定めていない。
自民党にも党として世襲制限のルールを作る案はあったが、実現していない。
言葉は悪いが、泥棒に窃盗の厳罰化の法律を作らせるようなものなので、実現するわけがない。(世襲 政治・企業・歌舞伎 p490)"

とあります。

何とも暗い気持ちになりましたね。

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