”金融のプロが実はやっている 最もシンプルで賢い投資の結論” を読んでみた
北村慶氏の 金融のプロが実はやっている 最もシンプルで賢い投資の結論 を読みました。
本の内容としては『長期・分散・積立投資』の王道を推奨、
特に、8資産均等型の投信をお勧めするというもので、
この辺りの背景や理論についてわかりやすくまとめているな~という感じです。
ただ、この本を読んでいて、ちょっと本論とは別のところで気になりました。
それは、タイトルにもある「金融のプロ」をやたらと強調しているところです。
筆者が金融のプロであることは間違いないが...
本書の一環したトーンとしては、
金融のプロでも投資のタイミングやどれに投資すべきかの判断は難しいので、
長期の積み立てをお勧めするというものです。
なので、やたらと「金融のプロ」を強調する言葉が出てきます。
例えば、
"筆者は証券アナリストの資格を持つ元金融パーソンとして、アクティブ運用にまったく意味がない、というところまで言い切るつもりはありません。(p148)"
"筆者は証券アナリストかつフィナンシャルプランナー1級資格を持ち、金融庁の有識者会議にも呼ばれる金融のプロですが、(p154)”
"筆者は、証券アナリストであり、国際金融の世界で長年過ごした金融のプロです。(p209)"
と言ったところです。
北村慶氏の経歴を拝見する限り、
金融のプロという肩書に偽りはないと思いますが、
ここまで強調しなくても良いのでは?と思わないこともありません。
金融のプロは本当にプロなのか?
実は兼ねてから漠然と思っていたことがあって、
投資関連のブログなりヤフコメなりには、
「自分は金融のプロだが...」
と言ったコメントが多く見られるのですが、
本当にプロなのか?
そもそもプロとは何なのか?
ちょっと良くわからない点が多いよな~ということです。
予想がバンバン当たる人とか、
運用実績とかが凄い人なら、
確かにプロにふさわしいかと思いますが、
例えば、金融機関の在籍期間こそ長いものの、
これと言った実績がない人はプロなのか?
と言った疑問も生じてくる感じです。
まあ、金融に限らずですが、肩書に惑わされず、
発言内容を十分吟味して判断していきたいと思いますね。
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