2022年5月24日火曜日

【セミリタイア・ケーススタディ】50歳までに1000万円貯めて60歳から年金繰り上げ受給はありか?

FIRE & セミリタイアには様々なケースがある


FIREとかセミリタイアがそれなりに世間に知れるようになって、
様々なバリエーションが出てきたな!という印象があります。

それゆえに、かなりFIREと呼ぶには無理があるとか、
セミリタイアと言いながら普通のサラリーマン並に働いているなど、
ちょっとこれはどうかな?と思うものもあります。

そんな中で、これはちょっとありかも知れない!
と思ったケースを取り上げてみたいと思います。

ざっくり言えば、

・50歳まで正社員で働いて1,000万円を貯めて完全リタイア
・50歳から年間100万円で生活、原資は1,000万円の取り崩し
・60歳からは年金繰り上げ受給、年間100万円受給を見込む
・寿命が尽きるまで年間100万円で生活する

と言ったところです。

40歳で貯蓄0円からでもアーリーリタイアが可能


20~30代の方がセミリタイアを目指すのであれば、
50歳で1000万円を貯めてアーリーリタイアというのでは、
あまりに遅すぎるし、目標資金設定額も少ないのでは?と思うでしょう。

ただ、40歳までは貯蓄0円という生活をしていた人が、
セミリタイアという概念を初めて知ってからアクションを起こすのであれば、
話は別かと思います。

40歳から毎年100万円程度を貯めるのは正社員ならそれ程ハードルが高くないし、
50歳までサラリーマンを続けるのであれば、
60歳から年金100万円/年を受領するのは十分可能だからです。

65歳とか70歳までにダラダラと目的もなくサラリーマンを続けるより、
50歳でサラリーマン生活に見切りをつけられれば、
より良い人生になる可能性は高いかもしれません。

私なら退職を少し遅らせるかな...


しかしながら、このケースをたたき台として考えるのであれば、
私なら退職年齢を若干遅らせることにしたいですね。

60歳から年金が年間100万円もらえるのであれば、
65歳から受給にすれば132万円程度貰えることになります。
(5年前倒しで24%減少するので)

将来のインフレリスクや年金カットを考えれば、
ここは65歳受給にしておいた方が良いのでは?と思います。

となると、年金受給までの生活費が100万円は不変とすれば、
あと2.5年だけ余計に働いて(52.5歳まで働く)、
1,250万円を貯めてからリタイアの方が良い気がします。
(2.5年余計に働くので年金ももうちょい増えます)

もちろん、1,000万円を上手く運用するとか、
60歳までは軽いバイトをするとか、
年金受給後も手元に100万円くらいは持っておきたいとか、
バリエーションは無数にあるでしょうから、
自分にあった方法を見つければ良いと思います。

20~30代でのセミリタイアでは、
年金が十分に貰えないという弱点がありますが、
30年くらい正社員であればそれなりに年金が貰える強みがありますので、
ここを活かすプランというのは結構ありかもしれないな?
と思った次第です。

2 件のコメント:

  1. なんかこの例は相当ストイックな方の例ですね。
    自分なんてブログで50歳6000万円の法則とかブチ上げて
    年間200万円以上使っていくプランでいるのに
    その半分の100万円生活ですか・・・
    しかも自分はマンションとは言え持ち家だけど
    賃貸住宅暮らしだと相当大変そうですね。
    ただそれは持っている資産(預貯金+個人年金払戻金)
    だけじゃなくて公的年金に両親からの遺産相続や
    労働収入といったものを総動員しないといけないのですが、
    その中で労働はどれくらいの規模でしたらいいのかってのは
    50代も半ばになった今でも
    あれこれ考えながらっていった感じですかね・・・

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    1. この例では家賃は1万円程度を見込んでいるようで、この方自身が年間100万円で暮らそうというよりは、こんな生き方もありますよ...という感じで述べられていました。私も年間100万円生活はかなり厳しいと思うタイプですが、セミリタイアの議論の出発点としては面白いと思って取り上げました。

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