2022年4月15日金曜日

転勤のある会社の総合職で転勤を拒否する理由 ~ 私の場合 ~

総合職は転勤が当たり前だが...


日本の会社は会社の命令で全国・全世界への転勤が当たり前!
その代わりと言っては何ですが、クビにはしないから安心してね!
という仕組みになっています。

ネット上で、転勤について話題になっているトピックスで、
転勤を拒否する社員に対して、

「じゃあ、何でこの会社に入ったんだ!」

とお怒りの声があったので、
私がサラリーマン時代に転勤が嫌だった理由を述べてみたいと思います。

転勤 = 自分の好きな仕事ではない


私が最初に入った会社で、私の希望する仕事というのは、
東京本社と海外拠点でしかその業務を行う場所はありませんでした。

ということは、東京本社以外の国内拠点勤務になるということは、
イコール自分の希望が叶わないという事になります。

今思えば、大変おめでたい、世間知らずの発想だったわけですが、
自分が希望部署に行けないなど想定していなかったので、
地方で働く気など最初からありませんでした。

理系の人などで、自分の専門分野を扱っている研究所が一つなので、
ここ以外の勤務地はありえないと考えて就職するというパターンは、
結構あるのではないかと思います。

心境の変化


とは言っても、20代前半で会社に入った時は、
全国津々浦々どこにいくかわからないという覚悟はそれなりにありました。

ただ、40~50代になって、誰も友人がいない土地で働く、
これは当初考えていたよりもシンドイぞ!と思うようになりました。

家族のいない独身者の場合、時々飲みに行ける友人などは貴重なので、
ひとりポツンと地方で働くのは嫌だと思うようになりましたね。

出世コースか否かも重要


私の友人の中にも、「〇〇地方統括責任者」みたいに、
本社の下手な部長より全然出世コースでそれなりの報酬を受けている人もいて、
彼などは活き活きと仕事をしているようです。

ただ、地方で明らかに格落ちの仕事をさせられているケースのが多く、
地方でくすぶるくらいなら、多少給料が下がっても都内で転職を!
と考える人がいても不思議ではないかと思います。

まあ、総合職で入ったのに転勤を拒否するのはけしからん!
というのはそれだけ聞くとその通りと思いますが、
色々な事情がありますので一概には言えないと思います。

そろそろ、制度そのものを見直す時期なのかな?
と個人的には思います。

6 件のコメント:

  1. オフィスに行ってもパソコンとにら目っこしてるだけみたいな仕事は田舎の家でやるようにしたらいいと思うけど、セキュリティーなどの問題もあるんで難しいのかなあ?

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    1. 基本的にはその方向でいくでしょうが、
      まるっきりオフィスが不要になるということでもないでしょうね。

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  2. 確かに日本企業はジョブローテや転勤が必須で、意味のない無駄な慣例と言われていますが、ずっと人の入れ替わりがないと古株の意見が強くなりすぎたり、人の分断が起きたり、やり方が変わらず効率が悪くなるなど、職場全体が澱んでしまいます。
    海外のジョブ型雇用なら人の入れ替りが激しいですが、日本の終身雇用では職場の新陳代謝に必要なのではないでしょうか?

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    1. 現在の新卒一括採用が継続する限り、
      ジョブローテーションや転勤は制度として残るでしょうし、
      まるで無駄というわけでもないかとは思います。

      ただ、そういったことを嫌がる人がかなり出てきており、
      そことのバランスをどうとるかは難しいと思います。

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    2. 私自身も出世や転勤が嫌で、会社を辞めた原因の一つでした。
      しかし、その後ある会社の支社でバイトした事があるのですが、そこは人の入れ替りがないせいで、古い人達の独裁状態になり、新しい意見を受け入れず、人間関係もギスギスしていました。
      私はそこで初めて、転勤は井の中の蛙にならないためでもあるのだという事が分かりました。
      人間は同じ所にいると保守的になりますから、転勤でなくても外の世界を知る事が大事ですね。

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    3. 転勤と言っても転居を伴わないものなら問題ないかと思います。
      ご指摘の通り、人の入れ替わりが少ない組織だと、
      牢名主みたいな人が仕切っていて風通しが悪いところは多いですね。

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