60歳の早期退職
20~30代での早期退職を目指す方々にとっては、
50代で退職でも遅すぎる!と思っているでしょうから、
「60歳で早期退職」などというのは違和感があるでしょうが、
65歳定年や定年レス時代がより一般的になれば、
60歳で会社を辞めるのをアーリーリタイアと呼ぶ時代がくるかもしれません。
私がいた会社でも、60歳で自発的に会社を辞める人は少なく、
会社に残れなくても多くの人が再就職を目指していました。
定年延長・再雇用を断る理由
そんな中、定年延長や再雇用の打診を断る方もいました。
個別具体的に詳細を確認したわけではありませんが、
噂ベースも含めて、
彼らが断った主な理由をまとめると以下の2点となります。
① 高卒で42年も働けばもう十分でしょ!
② 体力的に無理
高卒と大学院卒での6年間の違い
工場の現場で知恵袋的に頼りにされていた方が再雇用を打診されて断ったのが、
高校卒業後からひたすら現場で働いて42年間、
もう十分働きましたよ!という理由から。
その時の工場長は大学院卒で年齢的にはほぼ同じでしたが、
労働年数では6年間も少ないということで、
そういわれたら反論できないな~ということを言っていました。
また、別の方は単純に体力の限界ということを言っていて、
これまた、「まだお元気じゃないですか!」くらいは言えても、
無理強いはできないと言ったところのようでした。
とは言ってもお金がなければ...
と言っても老後に十分な資金がなければ、
60歳と言えども退職するのは無理です。
彼らはきっちりとこの辺りは計算していたようで、
現場レベルの人達は絶対に彼らが再雇用に応じないのはわかっていたようです。
この辺りを考えて見ると、50代とは言わなくても、
60歳くらいでは仕事を辞められるような計画というのは、
今後結構大事になってくるような気がしますね。
60歳でやめるのにそれだけの気を遣わなければならいというのがすごいな
返信削除工場の方々は、会社を辞めてからの付き合いもあるので、
削除後は知らないよというわけにもいかないらしいです。
参考になる話か分かりませんが
返信削除自分の父親は中卒で会社に入ってから
4年前までの60年近く
73歳まで同じ会社で働き続けていました。
同じレベルの工作技術者を育てるのには
10年以上はどうしてもかかってしまうため
他の人ではなかなか替えの効かない人ではあったので
会社からは辞めさせてもらえなかったようですが、
同族会社の社長も3代目になり
会社経営の熱意がなくなってきたようで
どうにか73歳で辞めることができたとは言っていました。
社会的に成功だとは言えなくても
「社会に何か価値を提供し続ける人」ではあったのかもしれません。
60年近く働かれたというのはすごいお話で、
削除ご指摘の通り、十分と社会に価値を提供されたかと思います。
技術者の場合、年数を掛ければ同じ水準に達するという話でもないらしく、
そのあたりも辞めにくいポイントらしいですね。