2021年10月16日土曜日

マツダの定年退職65歳への引き上げの真の狙いは?

マツダが定年延長制度導入


定年延長の記事は日常的に見ますが、
そのコメントがおやっ?と思ったので触れてみたいと思います。

気になった記事は以下の通りです。

" マツダは15日、社員の定年退職の年齢を2030年度に現在の60歳から65歳に引き上げる方針を明らかにした。電動化の進展などで急変する経営環境に対応するため、経験豊富なシニア世代を活用する狙いがある。(中略)  マツダには現在、定年後に65歳まで働ける再雇用制度がある。だが、給与水準が下がるため士気を保つのが難しいことが課題となっており、待遇を維持しやすい定年延長に踏み切った。"
(引用元)マツダが定年退職60歳から65歳に引き上げ…給与下がる再雇用、士気の維持難しく
私がいた会社では、定年延長ともなれば給料がドカンと下がりました。
再雇用だと給料は下がるけど、
定年延長だと下がらないということなのでしょうか??

給与の問題だけだとすれば、
再雇用の給与をアップすればすれば良いので、
この辺がちょっと謎という風に思いましたね。

給料が下がれば士気は下がるが...


給料が下がればそりゃ~士気は下がると思いますが、
60歳過ぎた人が給料が仮に現状維持程度で士気が保てるのでしょうか?

この辺りの問題を整理をするとこんな感じとなります。

① 老後に十分なお金があるので給料がいくらだろうか働きたくない

② 給料が半額になるなら働く気も失せるが、
  現状維持程度ならバリバリと働かせてもらいたい

③ 給料がいくらだろうが働かないと生活ができない

①は制度がどうなろうが会社を辞める人で、
③は制度がどうなろうが会社を辞めない人となります。

問題は②のタイプで、これがどの程度いるかが問題な気がします。

このタイプが多いならば、
今回の制度導入で一定の成果がありそうです。

一方、定年でとっとと追い出したい人がいつまでも居座ることにもなり、
この辺りのメリット・ディメリットをどう計算しているかが気になります。

優秀な人だけが得をする制度か?


この制度の趣旨・運用を勝手に推測すると、
60歳定年ではどんな優秀な人でも一旦退職して、
再雇用とか嘱託とかで雇用せざるをえず、
この場合は制度的に大幅に給料をカットするしかないのかと思います。

となると、本当に優秀な人は外部に引き抜かれますが、
給料を余計に出す制度がないのでどうしようもありません。

そこで定年延長という制度の導入で、
正社員のままなら優秀な人の給料を下げなくてよければ、
こういった優秀な人材が出ていくのを防ぐことができます。

これが本来の目的で、
普通の労働者に関しては、
そこまでして引き留める必要もないので、
なんやかんやで給料は下げられるのではないでしょうかね?

まあ、マツダという会社については何の知識もないので、
この会社の社員が実際にどういう扱いを受けるのかはわかりませんし、
すべての従業員にメリットがあるものなのかもしれませんが、
より詳細な情報が気になるところです。


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