「勝間式超スローライフ」を読了
勝間和代さんの「勝間式超スローライフ」を読みました。
「自宅を世界一快適にする」というコンセプトを軸に論を展開、
一般のサラリーマンがそのまま真似をするのは難易度が高いですが、
随所に参考にする箇所はありました。
中でも、「適切にお金を使う」というコンセプトは、
セミリタイア生活でも重要かと思います。
「適切にお金を使える自由度」の例
本書では「適切にお金を使える自由度」を得る例として、
フランクミューラー(地位財)を買う必要はないが、
2万円の最先端の機能のスマートウォッチ(非地位財)は買えるようにしたい、
また、食材については、
高級スーパーでの買物は無理でも、
イオンやヨーカードーでは躊躇なく良い食材が買えるようにしたい、
といった例を挙げておられます。
セミリタイア生活はミニマムアプローチが多い
一方、セミリタイアへのプランを策定する場合は上記とは異なり、
本来は生活に最低限必要とも思われるものまで不要と切って捨てたり、
食費はどれだけ切り詰められるかが一番大事、
といったアプローチが多いように見えます。
耐久消費財を例にとれば、
冷蔵庫やクーラー、電子レンジなしで生活にするにはどうするか?
食材では、いかに安く調達するかだけがメインで、
味や栄養や二の次といった考え方です。
できるだけ早くセミリタイアするには有効な発想かとは思いますが、
楽しいセミリタイア生活の為に必要なお金がある程度使えるかどうかは、
長いセミリタイア生活には極めて重要かと思います。
そういう意味では、「適切にお金を使える自由度」
について考えるのは意味があるかと思います。
両方のアプローチが有効
上記の本の中では
"どのくらい稼ぐと適切にお金が自由度が生まれるかとうのは、どこに住んでいるか、その人の望む生活水準がどの程度かということに左右されるため、それについては、自分で計算する必要があります。一つの目安としてですが、家賃が月額10万円未満で特に教育費が大きくかかる子どもがいなければ、手取りで月額40~50万円の収入があれば、上記のようなお金の使い方は可能でしょう。一人では無理でも、共稼ぎで収入を合算すればさほど高いハードルではないでしょう。(勝間式超スローライフ, p102~103)"
と述べられています。
ちょっと高すぎますね~。
ただ、独身で仕事関連の出費が0円というセミリタイア生活であれば、
適切にお金が使える生活でも上記の半額以下には簡単になるかと思います。
セミリタイア生活の予算を策定するには、
・ミニマムのセミリタイア生活はいくらで可能か?
・適切にお金が使える自由度のある生活はいくらかかるか?
の2つからのアプローチが有効な気が致します。
前者にこだわればセミリタイア生活が楽しくなくなるリスク、
後者にこだわればセミリタイア開始が遅れるリスクがあり、
この辺りのバランスを考えるのが重要かと思います。
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