40歳で報われなければセミリタイア～新卒に拘る日本企業を見て思ったこと～|セミリタイアへの道～穏やかな日常を目指して～

2018年6月5日火曜日

40歳で報われなければセミリタイア～新卒に拘る日本企業を見て思ったこと～

中途採用に力を入れるべき中小企業

就職活動の時期になると必ず出てくるのが、
中小企業は人材確保が困難ですよ！という記事です。

「就活面接解禁「売り手市場」に焦る中小　業種格差も鮮明」

調査では、従業員数が５千人以上の大手企業の有効求人倍率が
０・３７倍だったのに対し、千人未満の中堅企業は３・９７倍。
３００人未満の中小企業に限れば９・９１倍となり、
学生の「大手志向」が浮き彫りになっている。

(出典: https://www.sankei.com/west/news/180602/wst1806020019-n1.html )

学生からしてみれば大手志向は当然の事ですね。
大手のが研修も充実しているし給与も高い。
中小と一括りにしていますが、中小だと会社間の差も大きいですし、
実はとんでもない企業だった！なんてリスクも高いですからね。

そんなことよりも、中小企業が大手企業と張り合って
新卒採用に精を出すのが問題じゃないかと思います。

中途採用中心に方針転換して、これまで不遇だった人々、
例えば、就職氷河期で非正規にならざるを得なかった人とか
大企業で実力はありながら報われなかった人とか
ポテンシャルある人材は多いと思います。

結局、日本社会全体が敗者復活を認めないのが問題なのかな？と思います。
ここで「敗者」という言葉を便宜的に使っていますが、
敗者と言ったって、就職するときにたまたま不景気だったとか、
キャリアで大事な時期にたまたま変なおじさんが上司だったとか、
フェアな競争に敗れて敗者となった方がむしろ少数派じゃないかとすら思います。

私にしてみても、40歳を過ぎても色々チャンスがあるならば、
セミリタイアをすんなり目指したかどうかわかりませんからね。

日本の会社で40歳まで不遇だった人が40歳過ぎて
大抜擢なんてケースは聞いたことがありません。
ひょっとしたら会社を辞めなければいいことがあるかもしれない！
というのは強力な退職への抑止力になるわけですが、
そういったものが一切ありませんからね、日本の会社は。

そういう意味ではセミリタイアへのハードルは低いと言えるかもしれませんが、
やはり日本の将来が心配にはなりますね。