転居なし転勤は働き方改革の目玉になるのか?
AIGが全社員を対象に転居を伴う人事異動を廃止するらしいですね。
AIG損保 転居伴う異動廃止へ 転勤多い金融業界に一石
AIG損害保険が、働き方改革の一環で全社員を対象に
転居を伴う人事異動を廃止することが11日、分かった。
国内を13のエリアに分け、異動は原則としてエリア内に限定する。
転勤が多い金融業界で、全社員を対象に働く地域を限定するのは異例で、
専門家も「画期的な取り組みだ」と注目。
出典: http://www.sankei.com/economy/news/180212/ecn1802120005-n1.html
確かに「転勤がない」と言うのはアピールポイントになりますね。
Uターン就職の人にも魅力に映ることと思います。
50歳を過ぎた独身のおっさんにとっても、
縁もゆかりもない土地でいきなり暮らすのはシンドイです。
これが新天地を求めての移住ならば話は別ですが、
どうせ2~3年でまたどっかに異動するわけですから。
最初に会社に対して抱いた不信感は「転勤」絡み
思えば、最初に会社に対する不信感を抱いたのは転勤に関するものです。
同じ支店に勤務する同僚同士が結婚したのですが、
女性の方は結婚後も引き続き働くことになりました。
会社の規定で夫婦は同じ支店で働けないので、
女性がまず都内の別の部署に転勤となりました。
ここまでは良いのですが、その後すぐに、男性の方が北海道へ転勤となります。
要するに、「女性が辞めて北海道へ帯同する」もしくは
「別居する」の二択を突き付けられた訳です。
その時は、「なんてひどいことするんだ!」と思いましたが、
このレベルの話はいくらでもあります。
「家を買ったら転勤!」と言うのもこの類の話でしょうね。
「転勤」がサラリーマン生活の止めを刺した!
その後に転職した会社も思えば「単身赴任者」が多い会社でした。
地方や海外に工場があるメーカーでしたので転勤は必然かと思いますが、
就職を決める20歳そこそこの年代の若者が
「30歳~50歳で家族と離れて暮らす」
ということの意味をどこまで正確に理解できるかは
甚だ疑問ではあります。
更に、私のサラリーマン生活の最後も「転勤」に絡むものでした。
セミリタイアの準備が完了したので職を辞す考えを伝えた時に、
一応会社からの慰留を受けたのですが、
その条件が転勤を伴う部署への異動だったのです。
確かに現状のポストに尋常ではない不満を抱いていたのは事実ですが、
当然のことですが、異動先がどこでもいいわけではありません。
正直言いまして、プロモーションも昇給もなく、
また自分のやりたい仕事でも何でもないのに、
本社とは言え、知り合いの誰もいない場所に転勤するのが
なぜ慰留につながる条件なのかさっぱりわかりませんでした。
これなど会社の価値観と自分の価値観が
決定的に違うと再認識した瞬間でした。
逆に言えば、このことにより何の未練もなく会社を辞められたので、
ある意味良かったのではないかな?と思っています。
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