2018年2月19日月曜日

「お金2.0 新しい経済のルールと生き方」を読んでの感想

電車広告でも良く目にする機会が多く、
巷で結構流行っているらしいのでとりあえず読んでみました。

著者が述べている
「今起きているのはあらゆる仕組みの「分散化」」(p112)
「資本主義から「価値主義」へ」(p162)
と言う流れはなるほどその通りと思います。

セミリタイア者からの観点で共感できる部分があるのは
「ベーシックインカム普及後の、「お金」」(p185)の章ですね。
著者は

「ベーシックインカム導入後の人間は、
今私たちが知っている人間とは全く別の生き方を
するようになっているかもしれません。」(p187)
「働いてお金を稼がなくても生きていくことができるとしたら、
お金を大量に持っていても今ほど羨ましく思われることもなくなります。」(p187)

と述べていますが、セミリタイアという生き方自体が、
このベーシックインカムを自分の力で実現させた状態と言えます。
セミリタイアは、以降の人生において働かなくても、あるいは、
最小限の労働で死ぬまで生きてられる資産もしくはキャッシュフローを確保し、
好きなように生きるというスタイルです。

ベーシックインカム導入後の世界は、
生まれた時に既にセミリタイアできる世界と言えますが、
個人的にはベーシックインカム導入は
ある程度の大国では不可能だと思います。
どこにそんなお金があるのか?
労働力不足の問題は?
等々考えると非現実的かと思います。

上記の点も含めまして、本書は総括的には今の時代に生じている
経済事象や話題性のあるトピックスをうまくまとめていると言えます。
しかしながら、多くのトピックスを取り扱っているが故に、
それぞれのトピックスの掘り下げは今一つかな?と思います。

Amazonのレビューが割れているのも、
こういった経済事象の切り口に初めて接すれば高評価、
既にある程度知っている人は低評価なんだろうな、
とそこだけは妙に納得致しました。

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2 件のコメント:

  1. 3Kの労働力確保が非常に難しくなると思いますが、そこをどうやって乗り切るかですね。
    技術力で3Kを3Kでなくしていくような方向に持っていければいいのですが

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  2. ご指摘の通りですね。3Kに限らず不人気職業にますます人が集まらなくなるのでは?と思います。技術革新による究極的な無人化が完成すれば話は別でしょうが、なかなか難しいでしょうね。

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