一度も働いたことがないお婆さん
大金持ちの子供の中で一度も働いたことがない!
という知り合いは何人かいて、
その知り合いにすべてに共通するのは、
ちょっと話が噛み合わないということで、
良く言えば浮世離れ、
悪く言うと世間知らず、
と言った感じな方々ということです。
彼らの事は時々思い出すこともあるのですが、
これと似たパターンのお婆さんがいたことを突然思い出しました。
働かなかった理由は?
この方は生きていれば110歳くらいで御存命ではないでしょうが、
差しさわりのない範囲でざっと属性を述べるとこんな感じです。
① 父親は資産家で地元の有名人
② 就職・結婚はせず親とずっと同居
③ 父親亡きあとは父の遺産で生活
このくらいの年齢の女性の方は、
学校をでて就職はしないで家にいて、
結婚したら家を出るみたいな方も多かったでしょうが、
純粋に稼業も手伝わずに親の稼ぎ・遺産だけでずっと暮らすみたいな人は、
あまりいなかったように思えます。
そしてこの方も前述の大金持ちの子供達と同様、
話が全く嚙み合わない人でした。
それに加えて、資産家なのに恐ろしくケチという特徴がありました。
70代でおそらくは億近い貯蓄があったので、
もっと悠々自適に生活できるはずなのに、
家(父親の建てた一軒家)の修理もせずに超緊縮で暮らすさまは、
当時20代の私には単なる超ドケチにしかみえませんでした。
老後不安を考えればケチも今ならわかる
ただ、50代後半になってセミリタイア生活を過ごす今の私から見ると、
まあ、その心境はわからんでもないかな?という感じになってきました。
年金は国民年金だけで資産取り崩しがメインの収入となれば、
寿命を予測するのは不可能なので緊縮生活になるのもやむを得ないです。
それに加えて、働いた経験もなく、
また、70代という年齢を考えれば、
いざとなれば働くというオプションも取れません。
今の私は年金支給開始まで手元資産で生き延びることはできそうで、
年金受給後は年金の範囲で暮らせそうで、
いざとなれば働くというオプションもあるということで(行使はしたくないが...)、
余裕をかました生活をしていますが、
これが「手持資金だけが頼り」だと相当けち臭い生活になっているでしょう。
私のサラリーマン時代には嫌な記憶のが多いとはいえ、
こういった方の老後を思い出してみると、
サラリーマン時代の苦労も致し方ない部分もあると言わざるをえないですね。
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