2025年10月23日木曜日

成功者のFIRE批判は参考にならない? ~ FIREへ至るプロセスが違い過ぎる!~

FIRE達成者は結局仕事の場に戻ってくる?


FIRE後に仕事に復帰する人は多いみたいな文章は多いですが、
ここまで断言するのは珍しいかな?と思った文章が以下の文章です。

"宇根さんの著書『最後に勝つ投資術』を拝読して、特に最後の章に深く共感しました。それは、FIRE(経済的自立と早期リタイア)を達成した人が、結局は再び仕事の場に戻ってくるという点です。
 資産を十分に形成して、あとは遊んで暮らせば良いと考える人もいるかもしれませんが、それでも社会的なつながりや一定の責任を持ち続けたいという価値観は、多くの方に共通するものだと感じ、非常に興味深く読ませていただきました。” (引用元) FIRE達成者がお金より「社会とのつながり」を求める理由に、思わず納得してしまう
FIREして仕事に戻る人は一定数いるとは思いますが、
そもそもそれが多数派であるのも疑わしい中、
FIREした人がみんな仕事に戻るみたいな論調はちょっと違和感がありますね。

ただし、FIREに至る前提や推定資産額などを考えると、
この方の思考にもなるほどと思う部分はあります。

”仕事で社会貢献”は魅力だとは思う


このように感じた一番の理由は以下の文章の文章にあります。
”その根底にあるのは、40歳を過ぎて、今後の人生や時間の使い方を真剣に考えたことです。自分の生活レベルを大きく上げなければ、ある程度安定した生活は送れるようになったとき、「せっかくこの世に生まれてきたのだから、何か人様のお役に立ちたい」と、少し青臭いことを考えたのです。全く新しいキャリアをゼロから始める選択肢もありましたが、これまで投資の世界で蓄積してきた経験や知識を活かすほうが、より社会に貢献できるのではないかと思いました。”
私は同じような気持ちになったことは一度もないですが、
この方のご主張には噓偽りはないものと感じました。

仕事で成功をおさめて、その仕事が他人様のお役に立ち感謝される、
そしてそれなりの多額な報酬を得るともなれば、
仮に仕事を一旦離れても元に戻りたいみたいな願望が芽生えるというのは、
よく考えれば理解できることではあるからです。

FIREへのプロセスが違い過ぎる...


ただ、多くのFIRE民にとっては、
FIREに至るプロセスからして全然違うと思います。

私はそもそも、自分が従事している仕事で「社会に貢献している」
という実感など感じたことはありません。
とにかく、このシンドイ仕事から逃れたい!
という感情が一番強かったかと思います。

そして、FIREして社会貢献に目覚めたとしても、
私の仕事上の実績・経験で社会貢献できる仕事に新たに就けるか?
と言えば、まあ無理です。

そりゃ~人手不足の今の時代ですから、
募集しても誰も応募しない仕事にでも就けば「社会貢献」になるかもしれませんが、
ちょっと文脈的には違いますよね?

ギリギリ億り人レベルだと余裕はないかも?


もう一つ推測するとすれば、
”なぜ“億り人”は再び仕事に戻るのか?”
という最初の文章がミスリードかも?と思いました。

どういう事かと言いますと、
ギリギリ億り人だと準富裕層と富裕層の境界線上くらいです。

インフレの進んだ昨今ではそこまで余裕のある生活はできないので、
本当に安定した生活が未来永劫過ごせるかは微妙ということもあり、
社会貢献云々というところまで思考は行かないかな~と思ったわけです。

これが5億円以上の超富裕層くらいになれば、
生活に余裕もあるでしょうから、
社会貢献云々という話になっても不思議ではありません。

準富裕層レベルのFIREには参考にならない?


これらの考えをまとめてみますと、
私がFIRE関連の文章を読ませて頂くボリューム層である、
普通のサラリーマン出身で準富裕層レベルでのFIREであれば、
著名な経営者や評論家のFIRE話は前提条件が違い過ぎて、
あまり参考になる部分は多くはないのかな?
ということですね。

まあ、彼らから見ると準富裕層レベルのFIREは、
そもそもFIREですらないと思われてる可能性も高そうです。

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6 件のコメント:

  1. 投資会社で人様の役に立つというイメージがあまり浮かんでこないんだがどんな役に立ち方なんだろうか?

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    1. 投資してくれた人を儲けさせるといったことかと思います。あるいは、マイナーな優良企業にスポットライトをあてるとかではないかと...ただ、人様の役に立つという一般的なイメージとはちょっと違いますね。

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  2. 仕事で金を稼ぎたいとは思いますが、責任は背負いたくありません。過去に仕事で責任を問われて恥をかいたりひどい目にあったことが多数ありますので...個人的には仕事でそれほどひどい目にあっていないなら自発的にFIREする必要はないと思います。資産が十分にあるならいやな仕事に戻る必要はありません。

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    1. 私も仕事で責任は負いたくないですね。過去に、なぜか自分一人が責任を負うみたいな事が多かったのが理由です。簡単な仕事と言えども、こういったリスクは常にあるので仕事には戻りたくないという部分が大きいです。

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  3. 私も「FIREは虚しい。結局生きがいを見つけに足掻き始める」的な論調に違和感を覚えます。
    ちょうど私もギリギリ富裕層でFIREしますが、自分の心の持ちようがどうなるのか、今から興味深いです。

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    1. 私の場合、「FIREは虚しい」みたいなことはないと思って会社を辞めましたが、当初想定以上にそういうことはありませんでした。ちょっとだけ退職を後悔する瞬間とかはあるかも?と思いましたが、それもなかったですね。

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