20代に友人を作るべきだった!
昨日取り上げた、FIRE後に2年間でサラリーマンに復帰した方の記事ですが、
もうひとつ気になる点がありました。
それが、20代の過ごし方に関する後悔です。
"「資産があることで、心の安定が保てています。だから、20代のあの生活に後悔はありませんが、趣味と友人だけは作っておけばよかったかな……。またFIREする日がくるとすれば、もっと年を取ってから。アルバイトもせずに、完全に自由な暮らしを楽しむときがいつか来るかもしれません。でも、しばらくはこの“ちょうどいい生活”を続けようと思っています」” (引用元) 家賃月3万円・食費月1万円「限界節約生活」と「投資に全振り」で5,000万円を手にした34歳会社員。念願の早期退職→バイト生活で楽するはずが…わずか2年で「サラリーマンに返り咲き」のワケ"
この方は家賃3万円の家に住み、食費は月1万円以下、
飲み会も「体調を崩す」と断って極力回避して5千万円の資産を築かれたとのこと。
この5千万円の資産によりサラリーマンに復帰後も心が安定しているものの、
趣味や友人を作っておけば良かったと振り返ります。
記事では、FIRE失敗の一因が趣味がなかったことにあると言っていますが、
言外には、友人がいないこともFIRE失敗の一因と思っていると私は解釈しました。
この私の解釈が正しいと仮定して、
それでは友人がいればFIREが成功したのか?
ちょっと違うのではないか?
ということについて述べてみたいと思います。
独身一人暮らしの場合、誰とも喋らない時間が膨大
FIRE生活に入る場合、
結婚して家庭を持っている方、
両親の家で暮らしている方等々は別として、
独身一人暮らしだと誰とも喋らない時間が長いと思います。
独身一人暮らしのFIREで友人が多い方のケースでも、
友人と毎日飲み歩いているような人はネット上ではほとんど見かけず、
まあ、多く方でも月に1~2回とかそんなものではないでしょうか?
なので、上述の方が20代で友人を作るのに成功しても、
友人と会えるのはせいぜい月に1回くらい、
特に30代など滅茶苦茶忙しい方が多いので、
ぜんぜん友人に会えない可能性もあります。
なので、この方の場合、
趣味もなく一人でいるのに耐えられなくてFIREに失敗したのならば、
仮に友人がいたところでFIREは失敗したのではないか?
というのが私が感じたことです。
ひとり時間を楽しめるのも才能?
まあ、ひとり時間を楽しめるというのも、
ある種の才能ではないかと私なんかは思います。
そして、そもそも論として、
こういう才能のある方がFIREを目指すケースが多いと考えます。
しかしながら、あまり適正の無い方がFIREを目指して失敗する、
これが目立ってしまい、FIREリスクがクローズアップされるというのもあるのかな?
というのが私の感想です。
ちなみに、私は友人などいなくても良いといっているわけではなく、
FIRE生活でも友人は重要だと思っています。
ただ、仮に友人がいなかったとしてもFIREしていたでしょうし、
友人がいないのでサラリーマンに戻るという発想はないかな?ということで、
この辺りは複雑な問題だと思っているので、
論点をまとめた上で改めて述べてみたいと思います。
私はセミリタイア後にある失敗をして数少ない同僚の友人も失いました。その時は相当に落ち込みましたが、今は問題なく幸福感を感じられています。案外幸福感と友人は無関係なのかもしれません。
返信削除「友人がいないから不幸」とは必ずしも言えないということかと思いますが、そういう固定観念に囚われている人が多く、また、それで勝手に悩んでいる人も多いのだろうと推測致します。
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