1億円ないならFIREは危険!
「1億円ないならFIREは危険!」というやや煽情的なタイトルに惹かれて、
以下の記事を読んでみました。
内容的には多くのFIRE民にとってはツッコミどころ満載ですが、
簡単にまとめると以下の通りかと思います。
・年間生活費400万円の為には1億円くらい必要
・普通のサラリーマンが1億円を給料だけで貯めるのは無理
・なので4,000万円くらいでFIREする人が多いが破綻リスクは高い
・だから、労働しましょう!労働には金融資産1億円以上の価値があるよ!
実際にFIRE民から見ると、恣意的な論理展開に思えますね。
4,000万円くらいでFIREしている人はそれなりに多いと思いますが、
独身男性ならその資産額で年間400万円も使っている人は見たことないかな?
労働者とFIRE民の生活費の差
実は本文中にさら~っと我々FIRE民が反論できる文章が隠れています。
”また、どうしても働きたくないなら仕方ありませんが、前にもお話ししたとおり、体や頭脳という資本を投じて賃金を得る「労働」も、広い意味の投資であることを忘れてはいけません。”
なぜFIREするのか?それはどうしても働きたくないからです。
なので、議論の出発点の時点で、FIREなんて考えるのはやめて労働しよう!
何と言っても労働には1億円以上の価値があるからね!
とはならないのです。
価値観を比較するなら...
仮に労働の価値が1億円以上あるのを認めたところで、
FIREするのをやめようという気には全くなりませんね。
それは、この記事の例に倣って価値観を比較すればわかります。
40歳で4,000万円でFIREの例を取り上げると、
4%ルールでこの方は年間160万円の生活が可能です。
仮にこの方の年収が500万円であり60歳まで働き、
インフレ率等々と同じくらいは昇給していくなら、
この方は1億円 (500万円×20年間) の潜在的な価値を持っているとも言えます。
上記2つをまとめるとこんな感じになります。
① 40歳時点で4,000万円もっている、ただし今後の労働の権利は放棄
② 40歳時点で年収500万円、60歳まで雇用は保証
この2つを比較した場合、
私から見たら①のが全然魅力的に見えますね。
働かなくてよいなら生活費は半分でも全然問題ないですよ!
それだけ、労働しなくても良いというのが、
私にとって価値があるものだということで、
さしずめ、労働嫌いをなめるな!といったところです。
ただ、この辺りはなかなか一般的には理解されないのも重々承知していますが...
私の周りのFIRE民は、働くのが嫌になった、きつくて出来なくなったというのがFIREの主原因な人が多いですね。あとは、FIREの概念を利用してフリーランスになったり起業したりとか。働くのが好きな人、嫌いじゃない人はそりゃ働けばいいんじゃないでしょうか?
返信削除私の知っている限りでも働くのが嫌になった人の比率が断然高いですね。おっしゃるように、そこまで仕事が嫌でなければ働けば良いのだと思います。
削除