若者の早期リタイア希望はどの程度本気なのか?
昨日取り上げました若者に早期リタイア希望者が増えているという記事ですが、
個人的に気になった点が出てきましたので言及したいと思います。
それは、「早期リタイアに対する本気度」です。
FIREという生き方がある程度ポピュラーになってきた現在、
つまらん仕事をしている多くの若者が、
FIRE生活へ憧れを持つのは当然の事かと思います。
ただし、実際にFIREを目指して努力をし、
超緊縮生活をしながら稼ぎのほとんどを投資にまわしているのか?
それともただ単に、「FIREできたらいいな~」という妄想を抱いている程度なのか?
この辺の温度差をきちんと調査して欲しいと思いました。
すでにFIRE済みの方のコメントとしても、
実際にFIREできる人はFIRE希望者の中でも少数では?
という類のものが目立ちます。
FIRE資金の目途がついている?
私も基本的にその意見には賛成なのですが、
資金的には問題ないぜ!みたいな若者が増えているとのこと。
" 希望理由には変化も見られる。その一つが、「リタイア後の生活のための蓄えが十分ある」だ。20年調査時と比べると、20代は約5ポイント増の13・8%、30代は約6ポイント増の14・6%だった。金本さんは、米国発のFIRE(経済的自立と早期リタイア)のように資産運用などで資産を築いて計画的に早期リタイアすることが注目されていることや、共働き世帯の増加で必ずしも男性が家計を支え続けなくてもよいという人が増えていることなどを、考えられる背景に挙げている。 (引用元) 早期リタイア希望の20~30代男性、7年間で「倍増」 その背景は?"
「リタイア後の生活のための蓄えが十分ある」という若者が増えているらしいですね。
確かに、昨今の株高トレンドを考えれば、
それなりに資産をお持ちの若者が増えているのは納得です。
ただ、既に蓄えが充分ある!と言い切れるほどの資産はいくらなのか?
単に、この調子でお金が増えれば50歳で退職できると言いたいのか?
ちょっとこれだけだと現状が見えてきませんね。
まさか、400万円FIREの人みたいに、
既に500万円持っているから十分みたいな人が多いということはないと思いますが、
逆に皆さんが1億円超の資産を持っているとも思えません。
結果的に、今の若者がどれだけFIRE願望があるのか?
また、実現可能性がどの程度あるのか?
考えれば考えるほど実態はよくわからないという印象を持ってしまいました。
資産としていくらあれば良いかというのをより正確に計算するにはインフレ率を考える必要があります。私は年率4%のインフレ率が最悪有りうると思い計算しています。日本は食料エネルギー自給率が低いのでインフレ率が上がり過ぎると下げるのが難しいという説もあります。また、年4%資産消費ならOKというルールは、大元になったtrinity reportが最近しょっちゅう値を変えているのであまり信頼性がないです。
返信削除資産としていくらあれば良いか?は昨今のインフレ傾向でますます計算が難しくなった感じです。そのような状況下、「蓄えが充分」と言われても、その方がどういうイメージを持っているのかを推測するのは困難ではないかと思います。
削除「蓄えが十分」をいつまでも追いかけ続けていると、お金に支配された人生になると思います。自分の肉体的年齢とやりたいこと、ありたい生活をはっきりさせながら進むのが適当と思っています。自分でコントロールできることとできないことの線引きはどの時代でも必要ですわよね。
返信削除「蓄えが十分」と言うのも追及しすぎると、お金に支配された生活になってしまいますね。この辺の割り切りは重要かと思います。
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