FIRE批判の典型 - 全員がFIREしたら...
FIRE批判の典型として、
全員がFIREしたら誰が働くんだ?
というのがあります。
そんな心配をしなくても、
仕事大好きな人は世の中多いですし、
そもそも、FIREできるだけの資金を貯められるのは、
収入的にも支出的にも多くの人には無理じゃないかと思います。
ただ、私はFIREを目指す人が増えるのは、
世の中的には良い影響を与えるのでは?
と半分くらいは本気で思っています。
FIREする人が増える = 労働者が減る
その理屈は以下の通りになります。
FIREする人が増えるということは、
労働する人が減るということです。
となると、需要と供給のバランスにより、
労働者の賃金が上昇するという方向へ行きます。
この時点で、そこそこの給料が貰えるのであれば、
FIREから労働市場へ戻ろうという逆の動きが出るかと思います。
また、FIREをするような人は、
単純に給料を上げただけは働こうとは思わないので、
労働環境の改善、特に、パワハラなどを厳しく取り締まる等、
企業側の対策が必要になってくるかと思います。
本当にこれでホワイトな職場になるのであれば、
それなら働こうという人もでてくるでしょう。
また、そもそも論としてですが、
すべての人がFIREに近い状態となり、
働かなくても食べていけるのであれば、
不人気で賃金が安くハードな仕事につく人はいなくなります。
となると、これらの仕事の内、社会に必要不可欠な仕事、
こういった仕事の賃金は大幅に上昇する方向へ行くのではないか?
と思うわけです。
資本が生み出す利潤は減少
一方、FIREをする人が増えるということは、
資産を持っている人が増えるということですから、
資産の価値は相対的に減少していくと考えられます。
また、ハードな仕事で低賃金で働く人は減り、
こういった人達の賃金は上昇し、
企業の利潤はその分圧迫されて、
経営層の報酬や資本家の利潤も減ることが予想されます。
となると、「働くことが報われる世界」に近づいていくのでは?と思われます。
ハードで低賃金な労働にはすべての人がNOと言える
以上の理屈は、私が「風が吹けば桶屋が儲かる」式に考えたもので、
理論構成は穴だらけだとは思いますが、
ハードな仕事にはそれなりの報酬を貰わないとやってられないよ!
とすべての人が言える状態にする為には、
すべての人がFIREまでいかなくても、
それなりの資産を持った状態にならないといけないのでは?とは思います。
まあ、マクロ的にはこのような世界が訪れる確率は極めて低いですが、
個々人として、ハードで低賃金な労働から逃れるには、
FIREが手っ取り早い方法であるのは間違いないかと思います。
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FIREまでの課程が様々であるのと同様、FIREスタイルも幅広くてよろしいのだと思います。実際に世の中はけっこー何でもありになっています。
返信削除そもそも全員がFIREを目指すという設定に無理がありますからね...
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