2020年7月18日土曜日

夫の定年前に土地を買った人のその後の人生

とあるお婆さんのお話し


これは、とあるお婆さん (80歳くらい) の回顧録的なお話となります。

このお婆さんは、夫の定年後には生まれ故郷である千葉県某所に移り住もうと考え、
土地だけは夫の現役時代に購入していたそうです。

しかしながら、夫は定年を待たずに急逝します。
土地はしばらくは駐車場にして賃料をとっていたそうですが、
固定資産税代にもならないので、
不動産屋経由で売却したとのこと。

あとで知り合った税理士さんに話をしたところ、
土地売却に際して、
本来は払わなくても良い税金を1,000万円単位で払ったので、
大損したわよ!とのことです。

結局、千葉に住まなかったのは、
老後の一人暮らしならやはり都心のが良いからと言っていました。

セミリタイア生活への教訓を読み解く


話としては極めてシンプルですが、
セミリタイア生活のヒントにもなる要素が多いので、
それぞれ見ていきたいと思います。

① 定年後に住む土地を確保しておく

セミリタイア志望者の発言として良く聞くのが、
いつ人生が終わるかわからないので、
若いうちに好きなことをしておくというのがありますが、
これが本当に正しいかは議論の余地があります。

確率の問題として、60歳で亡くなる確率より、
80歳で亡くなる確率のが遥かに高いと思いますので、
それに向けた人生設計は間違いではないかと思います。

ただし、「土地だけを確保する」という行動はどうか?
定年後に「やっぱり都心に住んだほうが良いや...」
なんて思わないとも言えないので、
ここは待った方が良かったかもしれません。

② 不動産・税金の知識

どうもこちらのお婆さんは地元の不動産屋にいいようにやられたようです。
不動産・税金のある程度の知識は必須ですね。

③ 老後の住処  

このお婆さんによれば、田舎暮らしより都会暮らしの方が良いという結論。
一人の老後なんて特にやることもないので、
買物・病院へのアクセスが何より大事だそうです。

タラレバの話ですが、ご主人がご健在で千葉で移り住んでいた場合でも、
後に都会へやっぱり住むという選択をしたかもしれませんね。

話を聞くと、私も都会暮らしの継続の方に、
若干心が振れるという感じになりました。

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