2020年3月9日月曜日

「退職は早ければ早いほど良い」とは言い切れない理由

早期退職礼賛に感じるちょっとした違和感


「退職は早ければ早いほど良い」というのは一見正しそうに見えますが、
必ずしもそうとは限らいなのではないか?

このことは2つの人生を対比してみると分かり易いかと思います。

① 20歳からツマラナイ仕事を10年間我慢して30歳でセミリタイア
② 20歳からツマラナイ仕事を20年間我慢して40歳でセミリタイア

①と②の比較では①の方が良いのは私も認めるところです。

では次の比較は如何でしょうか?

① 20歳からツマラナイ仕事を10年間我慢して30歳でセミリタイア
③ 20歳からそれなりに面白い仕事を20年間して40歳でセミリタイア

私の個人的好みは③となりますが、
①の方が良いという方も多いでしょう。

仕事もそれぞれ...単純化はできない


上記例は話を単純に分かり易くするため、
仕事を「面白い」「ツマラナイ」の2つに分けましたが、
本当はもっと複雑な変数になるかと思います。
例えば、

④ 20歳から肉体的に超ハードな仕事を10年間死ぬ気で頑張って資金を貯め、
  30歳でセミリタイアに成功

⑤ 20歳から仕事はまるで面白くはないが仕事自体は楽で、
 毎日午後5時には帰れる仕事を定年まで勤めあげる

だったらどうか?

私は肉体が壊れないという前提ならば④ですが、
世間一般では堅実に⑤を選ぶ人が多そうな気がしますね。

自分に合ったやり方でセミリタイアを目指す


セミリタイア世代別分析 ③ 働き始める前からセミリタイアを目指す第三世代
でも触れたことですが、

「サラリーマン = 社畜」 ⇒ 「仕事 = ツマラナイ」

という図式から、社畜期間が短ければ短い程良い!
という思考へ行きがちかと思いますが、
実際はそう単純な話でもないのかな?と思います。

まあ、仕事が嫌で会社を辞めた自分が言っても説得力はないのですが、
自分の場合も仕事が嫌で会社を辞めたと言っても、
これ以上同じ仕事をするのが嫌だと言う部分が大で、
やってきた仕事を全否定しているわけでもないのです。
この辺のニュアンスもうまく説明できないところですが...

いずれにしましても、セミリタイア資金を貯めるのは長期の話になるので、
貯める期間(要はサラリーマンである間)についても、
できることならそれなりに充実した仕事をするとか、
しんどい思いはできるだけ避けるとか、
自分の好みの方法をチョイスするのが理想的かと思います。

早期リタイアを画策するあまり、
投資で無理なポジションを取ったり、
給与減を恐れて転職もせずブラック企業での仕事に固執したりは、
個人的にはお勧めできませんからね...


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2 件のコメント:

  1. たしかに仕事と言うよりも人間関係の問題の方が大きかったというのはある。人間関係も仕事だと言われたらそうかもしれないが

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    1. 人間関係が良ければツマラナイ仕事に耐えられるというのはありますね。
      面白い仕事でも人間関係が悪ければ最悪です。

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