年金繰り下げ受給を選択するのは高齢者の1%だけ!
年金を増やす手段としてもっと注目されても良い「年金繰り下げ受給」ですが、
こちらを利用するのはわずかに1%の人だけ!
一方、損をするはずの繰り上げ需給は20%も選択されているそうです。
個人的な印象では繰り上げ受給の選択者はそのくらいかと思っていましたが、" だが実際は、繰り下げ受給を選択している人は極めて少ない。厚生労働省によれば、受給開始時期の選択がもうできない70歳の受給権者について調べると、厚生年金、国民年金の受給権者ともに、繰り下げを選んだ人は2012~2016年度で1%程度に過ぎなかった。反対に繰り上げ受給を選ぶ人は意外に多く、厚生年金の受給権をもたない国民年金の受給権者の場合、同時期の繰り上げ受給は20%強に上っている。"
(引用元)「得」なはずの年金繰り下げ受給を、高齢者の「1%」しか選ばないのは何故か
繰り下げ受給を1%しか選択していないのは意外でした。
記事では繰り下げ受給を選ばない理由として以下の2つを挙げています。
① 制度そのものを良く知らない
② 無年金では生活できない
①は知らないというより、どちらが得かとかあまり考えていないのかな?
②はそういう人は結構多いでしょうね。
このことは20%もの人が繰り上げ受給するのと同意と言えます。
年金問題における根強い政府への不信感
ただし、それ以上に大きそうな理由は以下のポイントではないかと思います。
③ 国に騙されるのではないか?
⇒ 繰り下げ受給で42%増えるという約束が制度変更でチャラに!
もらわなかった分が丸損になる!と考えている人が多いのでは?
④ 税金・社会保障費の負担がアップする
⇒ 繰り下げ受給で42%増えるのは額面。
税金を考慮するとそんなに増えない!
③について個人的な意見を言わせてもらえば、
流石にそこまでひどいことはしないのではないかと思います。
そんなことすれば、暴動がおこるレベルでは?
ただ、年金財源が枯渇していずれ年金なんか貰えなくなるので、
貰える内に貰っておこうという人は多そうです。
日本の財政が破綻すると考えるタイプの人と層がかぶると思います。
④については十分な検討が必要です。
年金以外の収入の有無によって手取り額は変わるでしょうし、
そもそも自分が年金を貰う時には税制も変わるはずですから、
私は65歳が近づいたら改めて計算する必要があると考えています。
ただこの点についても、政府サイドの説明は不十分。
70歳受給で42%受給が増えても手取りはどのくらい増えるかとか言いませんからね。
いっそのこと、年金増額分は非課税所得扱いにすれば話は早い気がします。
そんなことにはならないとは思いますが...
65歳で繰り上げ受給という日は来るのか?
もっとも70歳まで働ける社会となるそうですから、
年金受給開始も70歳からを見込んでおいた方が良い状況は変わりません。
そう考えると、65歳で繰り上げ受給という時代もあり得ますし、
60歳で繰り上げ受給はダメ!なんて日も来るかもしれません。
私は人生の最晩年は年金収入の身となる予定であり、
それなりの年金は受給できる前提での人生設計で、
かつ、繰り下げ受給を考えています。
ただ、1%しか繰り下げ受給を選択しないというのは、
自分が知らない落し穴的なものがあるんでしょうかね?
ちょっと久しぶりに年金の勉強をしようかと思った次第です。
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