セミリタイアできたのはサラリーマン収入のおかげ
サラリーマンが嫌でセミリタイア生活に入ったわけですが、
サラリーマン収入のおかげでセミリタイア生活に入れたのも事実です。
私の場合、セミリタイア資金の源泉の多くは給料をこつこつと貯めた資金です。
株式・金といった投資で儲けた部分もありますが、
メジャーポーションではありません。
サラリーマンになるのがセミリタイアへの近道?
では、サラリーマンでなければセミリタイアできなかったか?と言うと、
一概にそうとも言えません。
サラリーマンになっていなければ、フリーランスとして働くか、
自分で事業を起こすか、といったところかと思います。
しかし、その場合でも、特別な才能もやる気もなかったであろう自分が
サラリーマン以上の所得が稼げていたか?
というとその確率は低かったかな?と思います。
そうしますと、社会人となって、サラリーマンになったというのは、
実はセミリタイアへの近道だったかもしれない、
と言えるかもしれません。
最初からセミリタイアを目指していれば心構えが違っていた
椎名誠の「哀愁の街に霧が降るのだ」という本にこういうのがあります。
しかしそれからしばらくして、ぼくはこれはやっぱりすこしまとまった金を
作り出す必要があるぞ、ということを真剣にきびしく考えるようになった。
そして、アルバイトよりも正社員としてその仕事についたほうが
はるかに給料やその他の条件がヨロシイのだということに気がついたのである。
同じ三ヵ月ぐらい働くのでもアルバイトなどではなく社員として入り、
三ヵ月たったらやめてしまえばいいのである。
考えてみるとヒドイ話だが、そういうことに気がついてしまったから
仕方がないのである。
(哀愁の町に霧が降るのだ 下 (小学館文庫) p266)
本書は椎名誠先生の描く青春小説の傑作で、
椎名青年は就職後に三ヵ月で仕事を辞めるわけではないのですが、
セミリタイアを目指す人には参考になる文章かな?と思います。
「サラリーマンになるのはセミリタイア資金を作るため」と割り切って考えれば、
自分がサラリーマン生活で感じていた不満もかなり軽減できたかな?と思います。
会社だって社員を駒のように自由に使うのだから、
セミリタイア資金が貯まったら辞めますよ!
と社員が言ったところで問題があるとは思えません。
ただ、セミリタイア資金を貯めるのに必要な期間は10年単位かな?
と思うとかなり気の長い話です。
私ももう一度は決してやりたいと思う話ではございません。
そこはやはり大きな問題だな、と思います。
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