2017年11月13日月曜日

部下を平手打ちしてもクビにならないのか。。

タクシー来ず立腹 部下3人を平手打ちの四国電部長解任

一瞬目を疑うようなニュースが飛び込んできました。
それがこちらです。

【産経WESTより引用】

 四国電力(高松市)の50代の男性営業部長が10月、部下3人を平手打ちし、
1人に鼓膜を破るけがを負わせたことが11日、四国電への取材で分かった。
1日付で部長の職を解かれ、出勤停止2カ月の懲戒処分となった。

 四国電によると、前部長は高松市内の飲食店でグループ会社社員らとの懇親会後、
タクシーが来ていなかったことに立腹。手配に関わった男性社員3人の顔を平手打ちし、
30代の社員の鼓膜が破れたという。

 前部長は事実を認め、3人に謝罪。過去にも扇子で部下の頭をたたくなどし、
2回厳重注意されていた。
広報部の担当者は「従業員教育をしっかりしていく」と話した。

(引用元) http://www.sankei.com/west/news/171111/wst1711110084-n1.html

私がシンプルに驚いたのは以下の点です。

・「平手打ちで鼓膜が破れる」って傷害罪でしょう?逮捕は?
・過去2回の厳重注意に加えて今回の事件で部長職解任の出勤2ヵ月。 
 あれ?懲戒解雇じゃないの?

ネットの声もチェックしましたが、処分が甘い!ということでは一致しています。

自分ならどう対応するか?

自分がこの営業部長の部下だったらどう対応するか?
正直、有効な手立ては思いつきません。

会社のパワハラホットラインに電話したところで、
大したことはしてくれないだろうし、むしろ逆に、
「お前が言ったのか?」とか逆切れされるのが落ちです。
(ホットラインは匿名とか言っても、部署の人数が少ないところでは、
 誰が言ったかバレバレです。)

また、大声での叱責とかは、せいぜい良くて「行き過ぎた指導があった」
とかで終わりでしょう。

今回のケースの詳細は不明ですが、鼓膜が破れるという外傷がなければ、
表沙汰にはならなかったのではないか?と思います。

パワハラの線引きは難しい?

厚生労働省は「職場のパワーハラスメントの6類型」を設定しています。
それが以下の通りになります。

1)身体的な攻撃
暴行・傷害
2)精神的な攻撃
脅迫・名誉毀損・侮辱・ひどい暴言
3)人間関係からの切り離し
隔離・仲間外し・無視
4)過大な要求
業務上明らかに不要なことや遂行不可能なことの強制、仕事の妨害
5)過小な要求
業務上の合理性なく、能力や経験とかけ離れた程度の低い仕事を命じることや仕事を与えないこと
6)個の侵害
私的なことに過度に立ち入ること

私が知る限り、パワハラガイドライン的には
「身体的な攻撃 - 暴行・傷害」は一発アウト。
今回のケースがこれですね。

ただし、「精神的な攻撃 - 脅迫・名誉毀損・侮辱・ひどい暴言」は要審議。
暴言に「ひどい」とついているのがポイントです。
例えば今回のケースが「タクシーの手配もできんのか!バカ!」
と言った暴言だけだった場合はうやむやで終わり、
その後も同じような日々が続くのではないか?という懸念があります。

上司のいない世界へ

現在の企業のパワハラ対策は不十分、と言うよりも、
パワハラは原理的になくならないのでは?と思うようになりました。

結局のところ、「上司」がいるという環境では、
パワハラにあう確率は0ではないです。

パワハラにあう確率を0にするには、社長になるか会社を辞めるかです。
社長は努力してもなれない確率のが高いですが、
会社を辞めるのは誰でもできます。

このアプローチも私がセミリタイアを決意した理由の一つです。


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