2024年10月10日木曜日

JTCの企業風土はむしろ悪化 ④ 子育て世代世帯重視 = 独身軽視

育児休暇取得で独身社員へしわ寄せが...


最初に断っておきますが、
私は育児休暇を取得することに文句を言うつもりはありません。

しかしながら、育児休暇を取得しやすい環境が整った結果、
皆がハッピーになるわけではなく、
そのしわ寄せが独身の社員に行くという構造的な問題を
ここでは指摘したいと思います。

会社が代替人材を手配する気すらないことも...


ある女性社員が産休に入り、続いて育児休暇を取得するとします。

会社サイドがこの期間に代替人材を手配し、
他の社員の仕事量が増えることがなく仕事が回れば、
なんら問題はありません。

ただ、会社サイドは代替人材を手配する気すらなく、
他の社員に単純に仕事が割り振られるだけ!
みたいなケースは私も幾度か経験しています。

また、女性社員の多くが子育てで時短勤務になった結果、
唯一の独身女性に仕事が集中、
その人が連日連夜の残業になる!
みたいなケースもありました。

今後、人出不足が継続するようであれば、
会社が代替人材を手配しようとしても人材確保は出来ず、
もちろん、育児休暇を取るななどとも言えず、
結果として独身社員の負荷が増えるということは、
ありうることではないかと思います。

会社の独身軽視は続く


私も長かったサラリーマン生活において、
それなりに子育て世代に協力してきました。

夏休みの日程を子育て世代優先にしたり、
子供関係で早退したり欠勤したりした人のフォロー等々です。

夏休みを他人の子供の予定優先にした場合、
子供の予定が決まるまでこちらの休みも決まらずで、
その結果、航空券代がはねあがるとかもありました。

子供絡みのタダ働きについては、
総計したら結構な金額になります。

ただ、当の子育て世帯の人から感謝されることも少なく、
また、会社サイドもそんなの当然というスタンスです。

このまま独身軽視の会社スタイルが継続すると、
一部で指摘される「子持ち VS 独身」の対立も激化するんじゃないでしょうかね?


7 件のコメント:

  1. 独身で来てしまった自分は、結婚はしたかったけど子供はいらないというのが感想です。手間と金がかかり過ぎです。そういう意味では、育児休暇とかを取らせるのは良いのかなと。そもそも、育児休暇があっても少子化はどんどん進んでいるということは、そもそも子供を持つことは大半の家庭にとって割に合わないことなんだと思います。

    返信削除
    返信
    1. 私の知人でも結婚してもあえて子供をつくらないひとは結構多いですから、その通りなんだと思います。育児休暇の在り方も理想は今のとはちょっと違うのかもしれません。

      削除
  2. 医療業界では、割と早いうちからお子様関係休暇(産休育休ほか)が展開されてきましたので、早め早めの異動や、代替にパートタイム・助手を入れるなどの手当てがなされていました。あのノウハウを一般企業も取り入れてこそですわよね。今いる人材で抜けた分もカバーしろは、工数的に無理がありすぎます。

    返信削除
    返信
    1. こういった代替策があっての育児休暇導入ではないかと思いますが、この辺が全く考えられていないケースが多いのが現状かと思います。おっしゃる通り、この辺のノウハウは共有して頂きたいところです。

      削除
    2. 一般企業では、権利だ権利だ騒いだのが一応の制度としては形を得て、その後の世代(親が進学やキャリアを諦めたと思わされていた世代)が「結婚するし、産む=休む」を始め、その5~10コした世代が「早くに結婚して、それ繰り返すし」と制度を活用始めたのに対して、企業側は策が追いついていなかったのですよね。最近は、産休育休の後にもキャリアをふつーに戻されたいと主張するのが出てきています。生活回らないのに。

      削除
    3. 育休利用サイドの権利・要求を受け入れた結果、仕事全体が回らなくなっているのが現状かと思います。人口動態も考えながら、制度を再構築するべきなんじゃないかと思います。

      削除
  3. 子育てと仕事の両立を達成しようとすると、どこかにしわ寄せが行く可能性が高いということのような気がします。この辺をうまいこと会社なり自治体がしてくれればよいですが、現状はそうはなっていないということではないかと思います。

    返信削除