2022年10月21日金曜日

納付期間が65歳まで延長されても年金受給額は増えない? ~ 年金減額リスクをどこまで見込むか? ~

納付期間が65歳まで延長か?


「国民年金」の保険料を納める期間が、
現行の40年から45年に延長することが検討されています。

これにより、年金受給額も増えるのでは?と期待する方もいますが、
森永卓郎先生のよればそんなことはない!と一刀両断です。

"現在は20歳から60歳になるまでの59歳まで、40年間支払うことになっていますが、5年延長となりますと、45年間支払うことになるわけです。では、負担額はどれくらい増えるのか。単純に計算をしたところ、国民年金は月1万6590円(22年度)です。年間約20万円分だとして、延長5年となりますから、約100万円納付額が増えることになります。増えた分、もらえる年金も増えるのかどうか。経済アナリストの森永さんに伺ってみたところ「支払期間が延びても、受給額が増えることはない。この案は年金受給額の減少を緩和するためのもの」つまり、期間が延びて増えるのではなくて減少を抑える、止めるための対策であるということなんですね。"  (引用元) 【年金のギモン】納付期間が65歳までに延長されたら…どれくらい負担が増える?多く納付した分「年金の受給額」も増えるの?みんな気になる“年金”を調査"
細かい制度設計はこれからなので、
森永卓郎先生の言う通りになるかどうかは現時点では不明でしょうが、
「負担は増えても受給額は増えない」
というリスクがあることは頭に入れておいた方が良いかと思います。

年金依存型セミリタイアはリスク再計算が必要?


私は50歳までサラリーマンをやっていたこともあり、
最終的には年金をあてにしたセミリタイア計画を立てております。

ザックリと言えば、70歳からの繰り下げ受給、
年金受領額は3割カット、70歳時点の貯金額はゼロもあり、
と言ったところです。

これが70歳まで繰り下げても年金は増えず、
年金受給水準もカットという事態に陥るのであれば、
「70歳時点の貯金額はゼロでも良い」
などと悠長な事は言っていられなくなります。

すでに退職したので打てる手は少ないが...


とは言っても、私は既にサラリーマンを辞めているので、
現状打てる手は少ないかな?

私は国民年金保険料については退職後もきちんと払っており、
全額免除の申請等々はしておりませんが、
この方針も不変のつもりです。

ただ、年金をある程度あてにしている現役サラリーマンであれば、
早期退職時期を遅らせるとか、
早期退職後の仕事であえて厚生年金対象になるものを選ぶとか、
プランの微調整をした方が良いかもしれません。

ただ、この辺は気にしすぎると退職のタイミングを逸しますし、
また、独身者は不必要な財産を残して旅立たなければいけないとか、
色々な弊害が出る可能性がありますので、
シンプルな正解というものはなくて、
最終的には回答は人それぞれになるんじゃないでしょうか?


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2 件のコメント:

  1. 気にしすぎると退職のタイミングを・・・まさに悩みが増えたところです。
    年金2割減、老後医療費3割負担、高額療養費悪化で老後を考えていましたが、矢継早の社会保障関連の報道で、もう少し下も有り得るのかと思えてきてしまいました。
    相場と違って人口と財源から改定の着地点は見えていると思えますが、批判恐れてか小出しでちょこまか改定されるのが面倒ですね。

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    1. おっしゃる通り、人口や財源、平均寿命や経済成長率等々から、ある程度の正解となる改革は導き出せるとは思いますが、政府がそれを本当にやるかは別の話かと思います。なので、実際どうなるかを予測するのが難しいわけですが、特に今は色々な話が出てきているという、悩ましいタイミングになっている気が致します。

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