2022年9月5日月曜日

サイドFIRE研究 ③ サイドFIREの総労働時間

中高年以降のサイドFIREは楽勝か?


若くして「サイドFIRE」の生活に入る場合、
若い内は同世代のサラリーマンに比べて圧倒的に労働時間が短く、
一部の方々はしみじみと
「会社を辞めて良かった!」
というような発言も目立ちます。

ただし、人生トータルで見た場合、勝利宣言は早いかもしれません。

不十分な資産でサイドFIREに踏み切った場合、
60歳過ぎまで働く可能性が高いので、
例えば、50歳で完全FIREに踏み切った人と、
30歳でサイドFIREに踏み切った人を比べてみると、
30~40代ではサイドFIREの人の方が潤沢な自由時間がありますが、
50代以降は完全FIREの人の方が自由時間は多くなります。

60歳時点で悠々自適 VS 定期的に自転車をこぐ生活...
この時点でもサイドFIRE組が勝利宣言ができるのか?
自分だったらと考えると、ちょっと厳しいものがあるという印象です。

総労働時間では結構働くサイドFIRE


サイドFIREとしてUber Eatsを行うケースを使って、
総労働時間を考えてみたいと思います。

30歳~65歳まで年間100万円稼げれば、
生活には問題ないとします。

このケースでは人生トータルで3,500万円を稼ぐのですが、
時給1,500円と仮定すると、労働時間は 

年間:   100万円 ÷ 1,500円 = 667時間
35年間:667時間 × 35年 = 23,345時間

となります。

正社員の年間労働時間は2,000時間程度と言われていますので、
同じ時給換算で働くとすると、

23,345時間 ÷ 2,000時間 = 11.68 (年) 

となりますので、同じ30歳スタートで計算すると、
42歳まで会社員として働いた場合と
同じ額をUber Eatsで稼ぐことになります。

ただ、42歳まで働くというのは年収300万円のケースとなります。
(300万円 ÷ 1,500円 = 2,000時間)

3,500万円を稼ぐなら年収500万円なら7年間、
年収1,000万円なら3.5年間で稼ぐことができます。

35年間に渡り毎年667時間働く (毎月55.6時間)ことを考えれば、
年収がそこそこある人にとっては圧倒的有利になります。

サイドFIREより年収アップを狙った方が...


上記はあくまでも総労働時間という観点での分析ですので、
若い時期の1時間も年老いての1年間も同じ価値で換算しています。

なので、「若い内の自由時間はより貴重だ!」
「50歳とかでFIREしても全く意味がない!」
というような価値観の方々にはあまり意味がないとは思います。

ただ、サイドFIREなら楽して稼げる手段が豊富にある、
と言った類の話は立ち止まってみる方が良いのではと思います。

上記のように、正社員として稼いだ方が、
時給が高い分、総労働時間は短くなる可能性が高いですし、
年金面など将来的な不安も減少することになります。

なので、個人的にはFIREを目指すのであれば、
サイドFIREよりFIREを目指した方が良く、
その為には年収アップを狙った方が良いのでは?
ということを思うわけです。

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2 件のコメント:

  1. 50近くまで働く場合そもそもFIの必要がないからな。年金があるので

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    1. 年金なしの場合、あまり長生きしないという前提でプランを立てる人がいますが、ちょっと無理がある気がしますね。

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