正解がわからない?
潤沢な資産がありながら会社を辞められないFIRE希望者は多いように見えます。
今回取り上げるのもそんな方の一人です。
保有資産経緯などを要約すると、
・資産5千万円を達成したらサイドFIREを計画、
40代で目標達成するも退職できず
・54歳で資産1億円を達成するも退職できず
・独身で年収は1千万円
と言ったところで、彼はしみじみとこう語ります。
"「40代で仕事を辞めていたら、どんな人生だっただろうと思います。お金が足りなくなったら、また働けばよかったかもしれない。でも今ほどの収入は、もう得られないでしょう? 何が正解なのかわからなくなってしまって。こうやって、ただ年を取っていってどうするんだと思うのに、まだ踏ん切りがつかないんです」” (引用元) まだ足りない、まだ…。脇目も振らず蓄財に励み「資産1億円」を突破した54歳会社員、早期退職が夢なのに「結局サラリーマンを辞められない」ワケ
何が正解かわからないと彼は言いますが、
FIRE希望者で会社を辞めてやりたいことがあるのに、
54歳で1億円も持っていて会社を辞めないのが正解とは思えません。
何が正解か?を勝手に考えてみる!
それではこの方はいつの段階で会社を辞めるべきだったのか?
これについて私が勝手に考えてみたいと思います。
いくつか曖昧な部分もあるので、
その部分は私が推測で補います。
まず、5千万円に到達した時点で会社を辞めるべきだったのか?ですが、
これについては、会社を辞めなくて正解だったと考えます。
というのもこの方は、
”5,000万円を貯めたら運用益とゆるい労働で暮らす「サイドFIRE」を目指していた”
とあるのですが、40代以降でゆるい労働で稼ぐというのは、
実際はかなりの困難が伴うと考えるからです。
なので、5千万円を貯めた時点で目標を変更、
完全FIREを目指すのが正解かと思います。
この方のサイドFIRE計画の資金面を勝手に推測すると、
∴ 200万円 (= 5千万円 × 4%) + 100万円 (ゆるい労働) = 300万円
といったところになるかと思います。
まあ独身なら年間300万円も使えば十分では?
と思いますので、このくらいの計画であったとします。
仮にこの方の5千万円到達が45歳とし、
65歳までゆるい労働をするとするならば、
サイドFIRE後の労働収入は合計2千万円ですから、
この2千万円をサラリーマンとして稼げばよいと思います。
となると、この方は年収1千万円なので手取りは750万円、
年間300万円を生活費として使うとすれば、
∴ 2千万円 ÷ 450万円 (= 750万円 - 300万円) = 4.4年
ということで、50歳手前くらいで資産7千万円で完全FIRE!
私の価値観的にはこれが正解だったと思われます。
お金は使い切れない!
上記計算は運用益やインフレなどは考慮していないので、
かなりアバウトな計算になるとは思いますが、
一つの目途にはなる気が致します。
ただ実際問題として考えれば、
この方が5千万円達成した時点で、
仕事が超絶きつければ辞めているでしょうし、
会社を辞めなかった理由が仕事がそれなりに面白いからとか、
役員を狙える位置にいるとかであるなら、
実は資産額は全然関係ないのかもしれません。
とは言っても、この方がこのままずるずると65歳まで働くとなったら、
お金は普通に考えて使い切れない状態になるでしょうから、
かなりもったいない話にはなるでしょうね...

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最近FIRE関連のオフ会などに参加して思うことは、FIREした理由で仕事が苦痛でこれ以上働きたくないという理由が一番多いこと。FIREしたいけど仕事が辞められないという人は、FIREせざるを得ないほど厳しい仕事じゃないということで、辞める必要はないと思います。FIREになると収入がなくなるので、資産を数億円でも持ってない限り大胆に金を使う気にはなれませんよ。
返信削除私も基本的には同じ考えなのですが、私より多くの資産を持ち、私より苦痛に満ちたサラリーマン生活を過ごしていそうな人が、会社を辞めていないというケースもあって、それは何でなんだろうと思うことはあります。私なんかより遥かにタフなんでしょうか?良くわからない話ではあります。
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