DIE WITH ZEROは理想だが...
FIREを目指す人の理想の生き方の一つとして、
DIE WITH ZERO的なものがあるかと思います。
ちょうど死ぬときにお金が0円になる金額を貯めた時点でFIREすれば、
楽しいFIRE生活の期間が最長化します。
しかしながら、人が何歳で死ぬかなんてわからないし、
将来的な運用利回り・インフレ率なども正確に予測するのは不可能なので、
実際はDIE WITH ZERO的なものを目指すというところに留まるかと思います。
実際はバッファーを持つのが大多数
とは言いながらも、本当にDIE WITH ZEROを地で行くのは困難で、
ある程度のバッファーを持つのが普通かと思います。
例えば、ある方がDIE WITH ZERO的なFIRE生活を実現するのに、
計算すると3千万円必要だと仮定致します。
この方は3千万円を貯まった時点で即会社を辞めるかと言えばそうではなく、
保険的にこの金額にいくらか上乗せしてからFIREの道を歩むのが一般的かと思います。
例えば、
・インフレリスクなどを考えて1~2割程度 (300~600万円)プラス
といったところが無難な線かと思いますが、
・株価が半分になっても良いように6千万円になってからFIRE
・大恐慌になっても生き残れるように1億円までFIREを待つ
くらいでないと安心できない人もいるかもしれません。
安心感の重要性は増してきた
私がサラリーマン時代の価値観に基づけば、
上記の例である6千万円貯めるという行為はもったいない!
もっと早くサラリーマンを辞めて楽しいFIRE生活に入れば良いのに!
と無条件で思っていたかと思います。
ただ、今現在の価値観に基づくと、
お金の不安がなくFIRE生活を過ごすことは極めて大事なので、
6千万円でその不安がなくなるのならば、
FIRE開始を遅らせても6千万円貯めるのはありかと思うようになりました。
もちろん、流石に一億円(必要金額の3倍以上!)まで行くとやりすぎですし、
40歳で3千万円を達成したのに、6千万円を達成するのは60歳の見込み!
みたいなのは論外かとは思いますが...
まとめますと、3千万円でお金の不安を抱えて早くFIRE生活に入るより、
FIRE開始が遅れても、お金の不安が一切なくなるなら、
6千万円まで待つのも一つの考えだと言う事です。
まあ、この辺の「いくら余裕があれば安心」みたいなものは個人差が大きく、
3千万円の資産でもう働かないと言う人もいれば、
3億円もっていても不安が残るみたいな人もいるわけで、
実際にいくらだと安心と言えるのかが一概に言えないのが悩ましいところですが...
Die with Zeroは見習うべきことがたくさん書いてありますが、実際に同じように動くのは難しいです。実際は、すでに問題ない資産を持っているFIRE人がこれを読んでちょっと贅沢するのがいいくらいですか。自分の場合、資産に余裕があっても投資で稼いでいる分はどうしてもパーッと使う気が起きません。リーマンショックを経験している者としては、投資はクラッシュしたら半分に減る可能性すら捨てきれないので。
返信削除私の場合、普段ちょっと贅沢するのに加えて、本当に欲しいものは躊躇なく買うくらいが、Die with Zero的な生活ですね。投資分を使えないのはご指摘の通りですが、年金が貰えるような年齢になると、ちょっとお金の使い方も変わるかな?とは思っています。
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