2024年11月30日土曜日

年収1千万円で妻子持ちより年間2百万円使える独身FIREのが快適な暮らしでは?

年収1千万円でも質素な生活?


よくあるサラリーマンの悲哀を感じさせる記事ですが、
なかなか興味深い部分もありました。


年収額面は11.8百万円だが手取りは8.1百万円、
だが、月20万円の住宅ローンの支払いと子供2人の教育費で足りず夫婦共働き、
なのに、週末は家事と子育てで終わるという、
なかなか悲惨な生活に見えます。

教育費は底なし沼...


年収1千万円超で妻も働いているのであれば、
お金の使い方によってはかなり余裕が出るとは思います。

ただし、ネックは教育費ですね。
教育費はお金をかけようと思えばいくらでもかけられるので、
恐らくこの方は、教育費に相当な支出をしているのでしょう...
なので、他にしわ寄せがいくのはある意味必然です。

私の知人で、夫婦共に公立高校出身で名門大学卒業だからか、
私立に子供を行かせるのは金の無駄と言い張り、
かなり余裕のある生活を過ごしており、
それこそ、週末はゴルフなどに行って楽しんでいる人がいましたが、
これなど例外中の例外のような気がしますね。

自作弁当 & 小遣い5万円で足りないは疑問


ただ、この記事の内容に若干疑問が残る部分もありました。

まずは、毎日「自作弁当」という箇所です。
大企業部長という立場であれば周囲への見栄もあるでしょうから、
自作弁当を作って持って行くというのは、
ちょっと私には考えられない感じです。
私の周囲にはこのような人は一人もいなかったのでちょっと引っ掛かりました。

そして、小遣い5万円で足りないという話。
ランチ代が自作弁当で0円とすると、
小遣い5万円は余裕のような気がします。

私の周囲では小遣いはせいぜい2~3万円が多く、
しかも昼食代込みです。

また、部長クラスであれば、
会食の多くは接待費で落とせるでしょう。

まあ、「会社では何かとお金を出す側」と言っておられ、
部下に奢ったりもしてお金がないのかもしれませんが...

これまた、私の周囲には部下に気前よく奢る部長なんてのはいなかったので、
勝手に違和感を感じるのかもしれませんが...

独身FIREのが全然良い生活


まあいずれにしましても、大企業の部長さんでも、
妻子持ちはなかなか厳しい生活を強いられているようです。

この辺を総合的に見てみますと、
年間2百万円程度の予算でやりくりする独身FIRE生活の方が、
年収1千万円超で一見ブイブイ言わせている妻子持ちより、
少なくとも私にとってはですが、
断然余裕のある快適暮らしをしているというのを改めて実感しますね。

また、記事にある話ですが、
「うちの会社じゃ、役員にでもならないと(贅沢な生活は)無理だろ」
とありますが、これは私の会社の役員から同じようなことを聞いたことがあります。

ただ、そもそも役員なんて簡単になれるものではないし、
なれたところで、子育ても終わるような年齢...
それで高収入になったところで、
あまり意味ないんじゃないの?と思った記憶があります。

2024年11月29日金曜日

【FIRE生活・心境の変化】”DIE WITH ZERO”より”お金が余っても良いので経済的に不安ゼロ"のが良いかな?

DIE WITH ZEROは理想だが...


FIREを目指す人の理想の生き方の一つとして、
DIE WITH ZERO的なものがあるかと思います。

ちょうど死ぬときにお金が0円になる金額を貯めた時点でFIREすれば、
楽しいFIRE生活の期間が最長化します。

しかしながら、人が何歳で死ぬかなんてわからないし、
将来的な運用利回り・インフレ率なども正確に予測するのは不可能なので、
実際はDIE WITH ZERO的なものを目指すというところに留まるかと思います。

実際はバッファーを持つのが大多数


とは言いながらも、本当にDIE WITH ZEROを地で行くのは困難で、
ある程度のバッファーを持つのが普通かと思います。

例えば、ある方がDIE WITH ZERO的なFIRE生活を実現するのに、
計算すると3千万円必要だと仮定致します。

この方は3千万円を貯まった時点で即会社を辞めるかと言えばそうではなく、
保険的にこの金額にいくらか上乗せしてからFIREの道を歩むのが一般的かと思います。

例えば、

・インフレリスクなどを考えて1~2割程度 (300~600万円)プラス

といったところが無難な線かと思いますが、

・株価が半分になっても良いように6千万円になってからFIRE
・大恐慌になっても生き残れるように1億円までFIREを待つ

くらいでないと安心できない人もいるかもしれません。

安心感の重要性は増してきた


私がサラリーマン時代の価値観に基づけば、
上記の例である6千万円貯めるという行為はもったいない!
もっと早くサラリーマンを辞めて楽しいFIRE生活に入れば良いのに!
と無条件で思っていたかと思います。

ただ、今現在の価値観に基づくと、
お金の不安がなくFIRE生活を過ごすことは極めて大事なので、
6千万円でその不安がなくなるのならば、
FIRE開始を遅らせても6千万円貯めるのはありかと思うようになりました。

もちろん、流石に一億円(必要金額の3倍以上!)まで行くとやりすぎですし、
40歳で3千万円を達成したのに、6千万円を達成するのは60歳の見込み!
みたいなのは論外かとは思いますが...

まとめますと、3千万円でお金の不安を抱えて早くFIRE生活に入るより、
FIRE開始が遅れても、お金の不安が一切なくなるなら、
6千万円まで待つのも一つの考えだと言う事です。

まあ、この辺の「いくら余裕があれば安心」みたいなものは個人差が大きく、
3千万円の資産でもう働かないと言う人もいれば、
3億円もっていても不安が残るみたいな人もいるわけで、
実際にいくらだと安心と言えるのかが一概に言えないのが悩ましいところですが...

2024年11月28日木曜日

「ジェイソン流お金の増やし方 改訂版」の読書感想 ~ 過度な節約?投資の出口戦略は? ~

「ジェイソン流お金の増やし方 改訂版」を読む


厚切りジェイソンさんのお書きになった
を読んだ感想について述べてみたいと思います。

基本的には、節約とインデックス投資でお金を増やすことを提唱しており、
多くのFIREと共通する部分が大きいです。

厚切りジェイソンさんがこのような考えに至った経緯であるとか、
どのような節約生活をしているであるとか、
面白いエピソードもあって興味深いものがありました。

過度な節約では?


ただし既に、"気がつけば2年前には家族全員が一生安心して生活できるお金を投資の利益だけで得ることができるようになりました。(同書 p006)"と書かれているわりには、
ちょっと節約面が行き過ぎているのでは?と思う箇所があります。

例えば、厚切りジェイソン氏はコーヒーが好きで毎日2リットル飲むそうですが、
そのコーヒーは業務スーパーのインスタントコーヒーで、
しかも業務スーパー炭酸水の空の2Lペットボトルに溶かして飲んでいるとのこと。
それが味的に満足いくのであればよいのですが、

”ちっとも美味しくないよっ(笑)"(同書 p047)

とのことで、すでにFIREできる資産のある方であれば、
節約するにしてももう少しやりようはあるのでは?と思いました。

また、基本的に外食費と被服費がゼロというのも、
ちょっとやりすぎな感じは致します。

投資を始めたらやめない、売らない


また、投資のゴールについては、

"ゴールはないんだ。死ぬまでずっと投資をする”(同書 p115)

と言っておられ、この辺は、
「投資の目的はFIREするため」
と明確なFIRE民からは違和感のあるとこかと思います。

思うに、家族全員がいかなるときにも生き残る!
ということに重きを置いている感じで、
強い家族愛を感じ、それはそれで一つの考えであるとは思いましたが、
これにはお金をかけている!みたいなものについて聞いてみたい気はしましたね。

2024年11月27日水曜日

セミリタイアと趣味 ④ 趣味に飽きて困ったセミリタイア体験者はいるのか?

趣味に飽きる人はいると思うが...


趣味に飽きる人というのは実際にいらっしゃると思いますが、
趣味に飽きてしまって退屈でやることが全くない!
こんなことなら会社を辞めるんじゃなかった!
みたいな人は実際に多いのでしょうか?

この辺りはちょっと疑問に思うんですよね。

趣味が生活の軸だったとしても...


というのも、趣味が生活の軸だったとしても、
趣味に費やす時間より普通にまったりしている時間のが長いんじゃないでしょうか?

本当に一日中趣味に没頭できるタイプの趣味というのは、
ゲームとか映画とか限られると思います。

先般から例に出しているゴルフの例でも、
実際にゴルフに行くのは週1回でも多い方だと思います。

旅行が趣味でも、1年の2/3は旅行をしているみたいな、
旅系YouTuberみたいな生活をしている人は限られると思います。

となると、多くのセミリタイア生活者は、
趣味に没頭して楽しいというのもありますが、
こういったまったりとした時間をも楽しんでいるといえるのではないでしょうかね?

本当に趣味に飽きてつらいなら...


セミリタイアしたけど趣味に飽きて本当につらい!
という人の比率が実際に高いのであれば、
もっとこの辺りの経験に言及する人が多いのではないかと思いますが、
ベテランのセミリタイア経験者からこういった声は私の知る限り、
ほぼ聞こえてくることはありません。

確かに、暇を持て余してFIRE卒業みたいな人も一定数いますが、
こういった方々の多くはFIRE期間は1年未満だったりして、
本当に一生働かないぞ!と思ってFIREしたのかどうか疑問な点が残ります。

また、趣味に飽きたら困るといったことを言っておられる方も、
セミリタイア経験者というよりは、
セミリタイア志望者の比率が高いようにも思えます。

まあ、それなりにセミリタイア生活を堪能している人が多い現状を鑑みますと、
趣味に飽きるとかを必要以上に恐れる必要はないのではないか?
というのが、私の現時点での結論になります。

2024年11月26日火曜日

セミリタイアと趣味 ③ 趣味に飽きて暇でも、会社員の生活よりは遥かに良い

優先順位の第一は仕事から抜け出すこと


セミリタイア志望者の多くは、
仕事が嫌だとか、飽きたとか、しんどいとか、
否定的な感情をお持ちではないかと推察されます。

となれば、優先順位の第一というのは、
いかにこの環境から抜け出すかということかと思います。

それなのに、趣味に飽きたらどうするか?などという、
いわば先の先を読む必要はあるのか?

私はこの発想について疑問に思うことがあります。

趣味に飽きて暇 VS 仕事が地獄


というのも、仮に趣味に飽きて暇でやることが無くなったとして、
それはサラリーマンを継続していた場合と比較して不幸かと言われれば、
そんなことは全くないのでは?と考えるからです。

第一に、飽きるまで趣味を堪能できたとか、
セミリタイアしなければ経験できなかった趣味に対する、
満足感的なものは残るということが挙げられます。

私で言えば、セミリタイア後1か月弱の欧州旅行を経験しましたが、
これなどサラリーマンを継続していたら絶対無理で、
この経験だけでもセミリタイアして良かったと思っています。

第二に私見として思う事ですが、
仮にかなりの確率で趣味に飽きる可能性があって、
その場合は地獄の苦しみになるのではないかと推測し、
そしてその苦しみというのは、
今のサラリーマン生活よりつらいのでは?などと考える人は、
そもそもセミリタイアなどしない方が良いのでは?
ということです。

「暇でつらい」というのが「仕事でつらい」よりつらいのなら、
そもそも、そんなに仕事がつらくないのでは?
と私なんかは疑ってしまいます。

複合的要因は考えなければいけないが...


まあ、私なんかはシンプルに、
「暇でつらい」が「仕事がつらい」よりつらいわけはないとは思いますが、
「暇でつらい」に加えて、

・孤独でつらい(会社員なら職場で雑談相手くらいいる)
・金銭面での不安(会社員なら黙っていても定期的な入金あり)
・無職の世間体(会社員なら窓際社員でも世間にはわからない)

といった事態が加わると、しんどい面はでてくるかもしれません。

しかしながら逆に言えば、
孤独・金銭・世間体など一切問題にならない人達にとっては、
趣味に飽きたら困るなど大した問題ではないので、
気にせずセミリタイアに向かって邁進すれば良いのでは?
と私などは思ってしまいます。

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2024年11月25日月曜日

セミリタイアと趣味 ② 趣味への熱量は落ちるのが当然!

趣味三昧の生活は持続可能か?


「趣味は飽きる」という問題を論じる場合、
そもそもセミリタイア生活において、
どの程度の時間を趣味に割こうとしていたのか?
という前提が抜け落ちている気が致します。

そして、その趣味に没頭する時間が長ければ長い程、
当初の趣味への熱量をキープするのは困難なのではないか?
と思います。

以下、私の趣味である読書を例にとって説明致します。

朝から晩まで読書は1ヶ月で卒業


私は7月末に早期退職して、その翌月の8月は、
朝から晩まで読書三昧の日々を過ごすことになり、
それはまさに私が理想とする時間の過ごし方ではありました。

食事とスポーツジムに行く時間以外は本を読んでいた感じでしたが、
この時間の使い方はちょっと違うかな?と思うようになりました。

別にこの生活に不満を覚えたわけでもないのですが、
何か機械的・義務的に作業をこなしている気もしたし、
せっかく会社を辞めたのだから、何かしていないと損!
みたいに自分が思っているかも?と考えるようになりました。

この辺りを意識した結果、
読書時間は1日に2~4時間程度に収斂して言った感じですね。

なので、当初の読書への熱量は落ちたと言えば落ちたけれども、
適正なところへ落ち着いたのでは?と個人的には思っています。

趣味に対する興味がゼロになるわけではない


趣味は飽きるという問題を論じる場合、
趣味に対して興味がゼロになるみたいに考える人は多いですが、
実際は、興味の度合いが弱まる程度では?というケースが多いでのは?

昨日例に出した、

 "ゴルフ好きが高じて海外移住
  でも3年で飽きて帰国した”

と言う方も、別にゴルフが嫌いになったわけではなく、
毎日のようにゴルフをやりたいと思わなかくなったということで、
それなら海外に暮らす理由もなく帰国、
たまのゴルフは国内で引き続き楽しんでいるという感じのようです。

まあ、セミリタイア生活は暇なようで、
家事全般をこなしているだけで結構時間を使いますので、
時間をものすごく使う趣味がなかったとしても、
それほど退屈することはないのでは?
と私的には思う次第です。

2024年11月24日日曜日

セミリタイアと趣味 ① 趣味に飽きた ← 飽きるまで趣味に没頭できて羨ましい!

セミリタイアと趣味


セミリタイア生活で欠かせないものとして趣味があります。
膨大な余暇時間のあるセミリタイア生活ですので、
趣味の一つもないと時間を潰せないし、
そもそもつまらない生活になるんじゃないの?ということです。

趣味については私も度々言及してきましたが、
考え方も微妙に変わってきたので、
改めてまとめてみたいと思います。

ゴルフの為海外移住、でも飽きた...


この問題を考える際、私が必ず思い浮かぶ例というのが、

 "ゴルフ好きが高じて海外移住
  でも3年で飽きて帰国した”

という例です。

これは、どんなに好きなものでも毎日やっていれば飽きる!
という否定的な文脈で語られることが多いです。

私も昔は、趣味が一つしかなくてそれに没頭しすぎると、
それに飽きた時はどうするんだ!
やはり趣味は複数もった方が良いのか?
などというようなことを考えていました。

ただ、セミリタイア生活を続けてきた私からみると、
ちょっと違った解釈をするようになってきました。

それは、3年間も飽きるまで趣味に没頭できたのなら、
それはそれで幸せな日々だったのでは?

そもそも、忙しいサラリーマン生活を過ごしていたら、
飽きるまで趣味に没頭するなんて不可能ですからね...

飽きるまで趣味を堪能、その後の事は考えない!


従いまして、セミリタイア後の趣味に関しましては、
むしろ飽きるまで趣味を堪能してやろう!で良いのでは?と思います。

そして、本当に飽きてしまった時は、
その時また考えれば良いのでは?

まあ、そもそもセミリタイア生活においては、
何も考えずにボーっとしている時間も楽しかったりしますので、
趣味がないと暇すぎて地獄!とかになる確率は低いと私なんかは思いますが...

2024年11月23日土曜日

【FIRE生活】投資!投資!で気の休まらない生活になるか?

FIRE生活は投資で気の休まらない日々になる?


昨日はFIRE批判の記事について私的な反論を試みましたが、
同じ記事内に言わんとすることはわからんでもないかな?
というパートもありました。

"投資のプロでも、損失を出さずに年利10%で何十年も運用するのは至難の業だと思います。たとえそれだけの手腕があったとしても、その生活はかなり忙しいものになるでしょう。常に利回りのよい金融商品を見つけるために情報を集めなければなりませんし、その一方で、投資した商品の値動きをこまめにチェックする必要もあります。たとえば買った株式が値下がりしそうだとわかったら、すぐに売って別の株式を買う。そんな気の休まらない日々が続くのです。それでうまく稼げたとしても、会社で忙しく働くのと何が違うのでしょう?” (引用元) 人生は有限。あくせく働くのはやめた!4,000万円貯めて30代で「FIRE」も、現実は…「また働きに出る人」が続出するワケ【元キャリア官僚が解説】"
私自身はFIRE生活において、
投資に割く時間は最低限にしたいと思っているので、
ここで述べられていることは私にはあてはまる部分はあります。

投資大好きの人もいる


私は投資関係に割く時間があるならば、
旅行や読書にその時間を振り向けたいと思います。

ただ、FIRE生活をされている人の中には、
投資そのものが好きであるとか、
投資で儲けることこそが生き甲斐という方も多いように見えます。

そういう方にとっては、
投資情報の情報収集や投資商品の値動きチェックは至福の時でしょうから、
「気の休まらない日々」というのは当てはまらない気が致します。

会社で忙しく働くのとは全然違う!


そして、ちょっと落とし穴的な状況になってしまうリスクがあるのが、
この方がおっしゃる

”それでうまく稼げたとしても、会社で忙しく働くのと何が違うのでしょう?”

という文言です。

FIRE志望者なら私に近い思考をされるのでは?と思いますが、
同じ忙しい生活と言っても、
自分で勝手に投資情報を集めて実際に運用する忙しさと、
会社で怒鳴られながら唯々諾々と仕事をする忙しさはまるで違います。

同じ忙しいなら、私とて投資で忙しいのを選択致します。

ただし、ここで考えなければいけないのは、
「投資で忙しい生活」は「会社員で忙しい生活」よりマシというだけなので、
例えば、「投資はインデックス投資でほったらかし生活」と比べてどうなのか?
ということは考える必要があるということです。

仮に投資の才能があって真剣に投資に取り組めば10%の運用益が出せるとして、
そういった投資中心のFIRE生活は自分にとって理想的なのか?
この辺はきちんと考えておく必要はあるのかな?
とは思いました。

2024年11月22日金曜日

FIREは損な生き方なのか?

FIREは損な生き方だ!


FIREは損な生き方だ!と断言する記事がありました。


FIRE希望者で、それなりにFIREについて考えてきた人が、
この記事を読んでFIREするのを辞めようとは考えないとは思いますが、
一応、FIREで人生が好転した者として、
FIRE肯定派の観点から主要なポイントについて反論してみたいと思います。

1億円貯まるまでに定年が来てしまう?


この方の前提としては、日本での年間生活費は年間400万円、
となるとFIREするには1億円が必要というものです。

そして、会社員の生涯収入が3~4億円ということから、
1億円を達成するには30~40年必要で、
1億円貯まる頃には定年になってしまう!というものです。

第一の反論としては、独身男性の生活費という前提で見れば、
年間400万円という金額は大きすぎるかな?というものです。

年間200万円程度でも十分となれば、
必要な金額は5千万円程度となり、
これなら実現可能性が大幅にアップします。

またFIRE界隈では、
1億円レベルの資産を30~40代で築いている人は多く、
それなりの給料を貰っている人であれば、
投資+節約を加えればそこまで無茶な目標ではないのでは?と思います。

FIREはギャンブル?


この方の理論はここからがなかなかすごいものがあります。
前提として、
”ですから、1億円を貯めてからFIREを実現するのは、現実的ではありません。実際には、30代ぐらいで数千万円を貯めたところで仕事を辞め、FIREを始めるケースが多いだろうと思います。(引用:同上)”

というものを置いています。

私などは、30代で数千万円貯めて辞めるのの何が問題なのか
理解できない部分がありますが、
年間400万円という支出にこだわっているからのようです。

例として4千万円の資産があるとすると、
投資しなければ10年でなくなり、
投資をするにしても年400万円稼ぐには年利10%で回す必要があり、
それには投資に相当な時間を割かねばならん!
そして、最終的に「おいしい儲け話」に手を出す可能性も高まる
とおっしゃっています。

いや~、コツコツと投資・節約等々でお金を貯めてきた人が、
安愚楽牧場の和牛オーナー制度なんかに引っ掛かりますかね?
FIRE達成者の金融リテラシーは結構高いと思いますけど...

サイドFIRE的な視点も欠けているのでは?


また、全体を通して、サイドFIRE的な視点も欠けているのでは?
ということを思いました。

例えば、この方の前提である年間400万円を使うということにこだわっても、
4千万円の資産があるとして、そこから200万円の収益を上げて、
あとの200万円分だけ働くというオプションもあります。

まあこの方は、
”「労働もする。もちろん投資もする」がベスト”

と言っておられるので、
労働が嫌なので投資で生きていくという、
FIRE志向者とは根本の価値観が違う気がしました。

2024年11月21日木曜日

退職理由は深く聞かれない理由を考察 ② 辞める理由は概ねバレている

会社を辞めるとは思われていないが...


セミリタイア・FIREを目指す人が、
資産も目標金額に達したので退職を申し出た時、
上司・同僚の方の多くは一応は驚いたり、
意外だと思ったりはすると思います。

しかしながら、
セミリタイア・FIREを目指すくらいですから、
会社に対する不満は相当なものがあるかと思います。

この辺りの不満というのは一緒に働いていれば、
ある程度はバレているでしょうから、
最初は退職すると聞いて驚くものの、
やっぱり辞めるのか...いう反応に変化していくのではないでしょうか?

私の退職理由は概ねバレていたと思う


私の退職理由は大きく言うと以下の2つです。

① パワハラ的な職場環境
② 低評価 (希望部署にいけない、昇進・昇給なし)

この辺りは上司であればわかっているかと思います。

まさか私が、自分の待遇に満足して、
やりがいをもってバリバリ働いているとは思っていないでしょう。
ただ私が、職場環境や評価に対する不満を持っていても、
それは会社を辞める程ではないという認識だったと思われます。

その認識の一番の根拠となるが、
私が年齢的・能力的に転職をするのが不可能で、
できたとしても収入が大幅に下がるだろうから、
私が会社にしがみつくだろうから...と推察されます。

なので、私が会社を辞めるとなったら、
正式に辞める理由を私に聞いてもいないのに、
勝手に退職理由を推測して異動の話を持ち出して慰留にかかりました。

ただその異動先が、普通に転勤辞令が出ても辞めたくなるようなところで、
私は心置きなく会社を辞めることができたわけですが...

セミリタイアするとは思っていない


そんな感じだったので、私は退職理由は正式には聞かれず、
ただなんとなくバレており、概ねそれは当たっていたということです。

しかしながら、会社側が一切想定していなかったのは、
私が再就職せずにセミリタイア生活に入るということでしょうね。

私はもうフルタイムで働く気は欠片もないのに、
異動のオファーを出すなど無駄の極みだったのですが、
この辺を会社は全く想定しなかったということですね。

2024年11月20日水曜日

退職理由は深く聞かれない理由を考察 ① パワハラで辞めると言うと上司が困る

退職理由に頭を悩ます?


FIRE・セミリタイア系のブログやXを見ていると、
今まさに会社を辞めようとしている方も多いです。

そして、会社を辞めるにあたって、
退職理由をどうするかで悩まれている方も多い印象を受けます。

しかしながら、会社やその人の立場によって
辞めにくさは千差万別かとは思いますが、
私のケースを今さらながらに考えてみますと、
そもそも退職理由など深くは聞かれないのでは?
と言うことを改めて思います。

パワハラで辞めます!と言われると上司が困る


第一の理由として私が邪推しましたのは、
あまり深く辞める理由を追求して、
実はパワハラで辞めますみたいなことを言われるのが、
上司として困るからというものです。

FIREやセミリタイアを目指す理由としては、
パワハラ的な要因はポピュラーですが、
実際に会社を辞める時に、
「〇〇さんのパワハラがひどいので辞めます!」
みたいなことを言う人はあまり聞いたことがありません。

ただ、会社側としてはその辺はある程度察知しているのではないか?
なので、退職理由がちょっと怪しいものだったとしても、
その辺を深く追求しすぎて、実はパワハラがひどくて...
と言われると困るのではないか?

この場合、パワハラをしたとされる当事者も困りますし、
その上司も監督責任を問われることになります。

パワハラが常態化していていても...


私はこの考えを邪推とは申し上げましたが、
とある同僚が鬱気味になって辞めた際に、
誰のせいだ?という醜いバトルが水面下でなされたことがあって、
退職理由と名指しされるのはそれなりのダメージがあることがわかりました。

以前であれば、パワハラが理由で会社を辞めたとしても、
辞める方が根性がないとか言われておしまいでしたが、
昨今のコンプライアンス重視の風潮で、
この辺の流れも変わってきた気がしますね。

2024年11月19日火曜日

退職金というリスク - 貰える内に辞めとくか? ~ 増税 & 倒産 & 懲戒免職 ~

退職金増税が話題


本日は、退職金に絡むサラリーマンのリスクについて述べたいと思います。

まずは退職金増税についてですが、かなり関心を寄せる人が多い印象です。
退職金は金額的にはかなり大きな額になりますので、
税制がいつどのように変わるかによっては、
長く勤めた方が損になるみたいなバカな話にもなりかねません。

世間では減税を支持する流れになっていますので、
何とかこのようなバカげた話はなしにしてもらいたいところです。

会社の倒産で退職金が貰えない?


一方、勤務している会社が倒産して退職金が貰えないという事態もありえます。

先日破産をした船井電機のケースでは、
退職金は基金から支払われるとの報道がある一方、
未だに退職金が支払われていないという報道があります。

法的には、給与と退職金は優先扱いされるので、
銀行等の債権より先に支払われますが、
何も残っていなければ払いようがないわけで、
本当に支払われるまで、当事者の方々は気が気でないと思います。

懲戒免職で退職金がゼロに!


そして最後に、懲戒免職で退職金がゼロになるケースです。
下記のような懲戒解雇では、退職金ゼロもあり得ます。

"飲酒運転によって退職金「1620万円」が吹き飛んだ事件を解説する。(中略)この事件では、裁判の経過に伴い退職金がどんどん減っていった。すなわち地裁は「退職金を全額払え」としたが、高裁が一部減額して「3割払え」となり、最高裁で「退職金ゼロはOK」となったのである。今回は、退職金ゼロは「酷に過ぎる」との反対意見もあったが、世の流れとしては、飲酒運転に対して厳しい裁判所の判断が出されることが続くだろう。
本件は飲酒運転で懲戒免職処分という悪質な事件を起こしたケースであり、
コメント欄には退職金ゼロはやむなしという意見が主流です。

ただし、裁判官の中には、

"一般の退職手当には給与の後払い的な性格や生活保障的な性格がある"

と言う観点から、退職金をゼロとすることは「酷に過ぎる」のでは?
という意見を述べている方もいます。

確かに、仮に退職金などという制度がないと考えると、
この人はすでに給料を余計に貰っていたわけで、
そのすでに貰ったお金を返せという話にはなりません。

この辺を考えると、退職金制度というのは結構怖いのでは?
ということを改めて思ってしまいます。

退職金が貰える内に辞めておくか?


飲酒運転などの重罪でクビになって退職金ゼロは同情の余地なしとしても、
例えば、身に覚えのないハラスメントで懲戒解雇とか、
クビになるリスクはそれなりにあるのがサラリーマンかと思います。

まあ、懲戒解雇のリスクはかなり低いとしても、
就職した会社が40年後とかに傾いているリスクはそれなりに高いでしょうから、
退職金が貰えるうちに辞めとくか?なんてのもありかもしれない...
というのを、ちょっと考えてしまいました。

2024年11月18日月曜日

働かない50代の分類 ~ やる気も能力もない人の比率はどのくらい? ~

働かない50代は一括りにできない


前項でも述べました通り、私の友人・知人レベルでみると、
50代で暇そうな人はあまりいないのですが、
世間一般では暇そうな50代というのは問題になっているようですね。

しかしながら、「働かない50代」と言っても、
その性格上一括りにできないのでは?
と思います。

その辺について、2つの視点から見ていきたいと思います。

仕事をしない or 仕事をさせてもらえない


働かない50代が存在する理由としてまず考えなければいけないのは、
その人がなぜ働いていないのか?ということです。

「働かない50代」が仕事をしていないシンプルな理由として、
閑職に追いやられていて仕事がない!!というパターンがあります。
これなど、会社がそのような環境に追い込んだわけで、
その人を責めても致し方ない気は致します。

一方、仕事はあるのに、後輩などに仕事を押し付けて、
自分は仕事をしないというタイプの人は一定数いるかと思います。
別に役職者でもないのに、古株というだけで威張る人です。

本来はこのタイプこそ責められるべきかと思いますね。

ただ、ここに課長だ部長だと肩書がついてしまうと、
指示を出すのが仕事みたいになっていて、
実際には仕事をしていないのがわかりにくくなっている人も多いかと思います。

仕事をする能力があるかないか?


また、閑職に追いやられて仕事がない場合でも、
その方の能力面に着目するとパターンが2つにあることに気が付きます。

一つは、50代で仕事の能力が全然ないので、
クビにするわけにもいかないので閑職にいるパターンです。

このパターンが世間で言う「妖精さん」のイメージに近い印象です。

そしてもう一つが、仕事をする能力もやる気もあるのに、
単に50代で出世コースからはずれて閑職にいるパターンです。

まあ、私がいた会社であれば、閑職に金を払う余裕はないので、
雑用的なポジションでこき使われることになるでしょうが...

やる気も能力もある人に仕事をさせない日本企業?


「働かない50代」というトピックスだと、
仕事をやる気も能力もない50代をイメージして、
彼らに対して厳しい目を向ける人が多いですが、
実態はどこまでこれが当てはまるのか?

実際問題として、やる気も能力もある50代が、
閑職に追いやられて適正なポジションで働かせてもらえないというパターンも、
それなりに多いと思うのですが...

まあ、実力が本当はあろうがなかろうが、
50代でつまらん閑職に追いやられるくらいなら、
普通にFIREした方が遥かに良いのでは?
と私なんかは思いますけど。


2024年11月17日日曜日

50代のリアルな忙しさ ~ 暇で高給もらっている人って多いの? ~

友人・知人レベルで見ると忙しい人が多い


昨日は第一生命の希望退職募集について取り上げました。
相変わらずの50代狙い撃ちですが、どうも世間一般では、

50代 = 仕事ない = だけど高給

みたいなイメージが定着しているようですね。

ただ、私の友人・知人レベルで見ると、
結構忙しくしている人が多い感じです。

「妖精さん」みたいな人がいる会社ってそんなに多いんでしょうかね?

私が50代で働いていたら...


改めて、私が50歳で早期退職をしていなかったらどうなっていたか?
会社のリストラ策なども出てきた状況を鑑み、
改めて予想してみたいと思います。

一番確率的にありそうなのが、
40代上司の元、20~30代の若手と同じ仕事をするではないかと思います。

となると、仕事量は40代より増えていたのではないか?
そして賞与を大幅に下げる形で、
給料を若手に近づけるという策がとられたと思われます。

問題はその下げ幅がどのくらいか?
どうやら、そもそもの賞与水準が業績不振で下がっているようなので、
想像を絶するレベルで下げられていても不思議ではない感じです。

40代より仕事は忙しくなり(しかもツマラナイ下請け仕事)、
給与水準が大幅に下げられる状況の50代となっていたと考えると、
脱出したのはまさに正解だったと思いますね。

50代のリアルな忙しさとは?


結果的に、出世してもしなくても、
50代は結構忙しいのではないかと私なんかは思うのですが、
暇で高給を貰っている人の比率は本当はどのくらいなのか?
個人的に改めて気になってしまった感じです。

暇で仕事がない50代、そして高給ならば、
一番良い時期が来る前にサラリーマンを辞めたとも言えますが、
やはりそんなわけあるか!と思ってしまうわけです。

2024年11月16日土曜日

第一生命が希望退職募集 ~ 新卒は月給32万円、50代はリストラ! ~

第一生命HDが希望退職を千人募集


日本の生命保険会社の超大手・第一生命が希望退職を募集のニュースです。

"第一生命ホールディングス(HD)は14日、傘下の第一生命保険で1000人の希望退職を募ると発表した。営業職員などを除いた50歳以上で勤務期間が15年以上の社員が対象となる。1000人規模の希望退職を募るのは同社では初めて。
”営業職員などを除いた”とありますので、富士通同様、
間接部門などを狙い撃ちにしたものなのでしょうか?

間接部門出身の私など、この手のニュースを見ると複雑な気持ちになります。

割増退職金の金額はわかりにくい


記事によりますと、基本給の最大48カ月分が特別支援金
として退職金に加算されるとのこと。

ただ、「基本給」なので、賞与はもちろん、
役職手当などの諸手当も含まれないっぽいので、
これだけだと金額的にいくら貰えるのか外部からはわかりにくいですね。

また、1,000人が退職した場合の人件費削減額は90億円ほどらしいので、
一人当たりは900万円くらいとなります。

これには会社負担の社会保険料なども含まれるでしょうから、
第一生命の50代とするとちょっと少ない気がしますが、
私の元々のイメージが間違っていたのかもしれません。

新卒は月給32万円、50代はリストラ!


それにしましても、ビックリするのは和田京子執行役員の以下の発言ですね。

「人件費のカットやリストラを目的としたものではない。
今後も人材の多様化のため、人的資本への投資を強化していく」

いやいや、どう考えてもリストラでしょ?
まあ、この辺の会社の言い訳も定型化されている感じで、
突っ込む気も起きませんが...

それにしましても、第一生命と言えば、
春先には新卒の初任給が321,000円となって話題になった会社です。

新卒には32万円の月給を払って50代はリストラ!
なかなかすごい会社だな~と思いましたね。

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2024年11月15日金曜日

FIRE目標金額達成後に働く理由 ~ 慎重だからというより高収入で辞めるのがもったいないからかも? ~

資産があっても慎重すぎると会社を辞められない!


最近、会社をいかにスパッと辞められるか?
というテーマで考えることが多いのですが、
ネット上で、FIRE志望者が1億円に資産が到達すれば後は楽に暮らせるけど、
それでも働き続ける理由は、慎重に慎重を期するから!
みたいな発言を見かけました。

確かに、FIREを目指す方の多くは、
何度もしミューレションを繰り返すでしょうから、
FIREの為の目標金額に資産が達成しても、
再度計算、やはりもう少し貯めてから!と慎重になる人が多いとは思います。

高収入で辞めるのがもったいない?


私なんかも、目標資産に達成してすぐに辞めたわけではないので、
この辺の気持ちはわからんでもありません。

ただ、要素として考えますと、
「高収入で辞めるのがもったいない」
という理由も結構大きいのではないでしょうか?

高収入といっても、年収〇千万円とかそういう意味ではなく、
正社員を辞めた場合の労働で得られる金額に比較してという意味です。

例えば、年収500万円の会社員の時給を考えても、
1日8時間勤務、1カ月に20日間働く人と仮定しても、

∴ 500万円 ÷ (8時間 × 20日 × 12ヶ月) = 2,604円

となり、普通のバイトの倍くらいのイメージになります。

この特権?を簡単に手放せないから辞められない!
という要素は結構大きいと思います。

辞めやすさは違う


同じ「1億円貯まったらFIRE!」という人でも、
年収200万円の人と1000万円の人では、
会社の辞めやすさというのは大きく異なるでしょうね。

年収200万円レベルならサイドFIREでも達成可能なレベルですが、
年収1000万円の人がサイドFIREで1000万円稼ぐのはほぼ不可能でしょうし、
また、サラリーマンに復帰する場合は年収が大幅減になるでしょう。

この辺りを考慮しますと、
1億円貯まったから即会社を辞めるというのが、
人によって難易度が異なるのはわかるかと思いますが、
この辺を考慮に入れた考察は意外と少ない気が致します。

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