激務に耐えかねて非正規労働へ
年収1,000万円超のエリートサラリーマンが、
40歳を目前に年収300万円の非正規社員となったという記事がありました。
あまりの激務でストレスと疲労に満ちた日々が続き、
休日も仕事のメールに追われ、家族との時間もないので退職を決意、
最終的に以下のようなところに落ち着かれたようです。
"大手の安定したポジション、そして高収入を捨て、田中さんが選んだのは、これまでの経験を生かしつつも、自分の裁量で働ける非正規の道。業務委託で週4日、1日6時間程度働いています。年収は大きく下がり、300万円程度。しばらく子育てに専念するといっていた妻・美咲さんも仕事復帰して家計を支えています。田中さんのように、高学歴や高収入といった世間的な「勝ち組」のレールから降りて、「あえて非正規」という道を選ぶ人々は、近年増加傾向にあるといわれています。” (引用元) 年収300万円でも十分!かつて「年収1,000万円超」の勝ち組エリートだった42歳男性が「あえて非正規」を選んだ「衝撃理由」"
この生き方には何のケチのつけようもないのですが、
個人的には大きな疑問符がつきます。
「業務委託の労働」なんて見つかるの?
この方はサラリーマン時代は「IT系の営業マン」だったそうです。
なので一流企業勤務であれば年収1,000万円は納得なのですが、
「業務委託で週4日・1日6時間で年間300万円稼ぐ」
というのが一体どういう仕事なのか?
営業と言いながら技術者に近い職種で、
特別なITスキルがあるとかならわからんでもないですが、
年間300万円の時給を計算すると2,600円くらいと、
普通の派遣社員と同じレベルの金額になりますので、
特殊なスキルともちょっと違う気がして、
仕事内容が気になるところです。
安くこき使う為のフリーランス
そもそも、フリーランスの人を使うのは安くこき使う為なので、
同じ労働をしても、サラリーマン時代より割に合わない可能性もあります。
また、フリーランスだと仕事を簡単に切られる可能性も高く、
42歳で妻子持ちの方がこのような選択肢をとったのであれば、
この方はこういうスキルがあって、
こういうつてがあって今の仕事を見つけたので、
10年~20年単位で見ても仕事が途切れないのだ!
という感じで説明して頂かないと、
一般の人にはちょいと理解しにくいのでは?という感じです。
実は単なるサイドFIRE?
この方の場合、若い内からずっと高給取りで激務、
なので、会社を辞める段階で相当な資産があった可能性もあります。
仮にそうであれば、この方は単なる”サイドFIRE”という可能性もあり、
300万円の収入がなくても何とかなるのかもしれません。
そうであるならば、1,000万円の収入を捨てての転職というのも、
非常に納得のいく話になります。
まあそもそも論と致しましても、
若手時代から年収1,000万円超で激務、
それをずっと続けるのは無理ということであれば、
早いとこまとまった資産を築いてFIRE・セミリタイア方面へ向かうのは合理的で、
この方の資産状況なども改めて気になるところです。
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