2025年5月1日木曜日

精神面からみたFinancial Independence ~ 3億円あっても不安ならFI未達成では? ~

激動相場でふと考えた事


トランプ関税による激動相場からはやや一服の感はありますが、
様々な方の反応を見てふと考えたことがあります。

それは、Financial Indepenceについてです。

この問題が語られる時には、

「いくらあればFIREできるのか?」

という文脈で語られることが多く、
下は数百万円から上は億単位まで様々なご意見が存在します。

しかしながら、今回のような激動相場の中で、
億単位の資産がある人でも強い不安に苛まれている人もいれば、
数千万円単位の資産でも泰然自若の人もいます。

Financial Independenceを論ずる場合、
この精神面も考慮する必要があるのでは?
とちょっと考えてしまいました。

3千万円が3億円より経済的自立している可能性


例えば、3千万円の資産でFIREを達成、
年間生活費が1百万、一切の労働から引退という人を想定します。

この方は4%ルールをシンプルに信じており、
一切の不安がないままFIRE生活を過ごしているとします。

一方、資産が3億円あってFIRE生活を過ごしているものの、
今回のような激動相場だと不安で夜眠ることができず、
日中は常に株価チャートを睨みつつ...みたいな人がいると想定します。

物理的な意味でのFinancial Independenceは後者の方が圧倒的ですが、
精神的な面を考えると、前者の方がよっぽど経済的自立を達成しているとも言えます。

精神面をどう可視化するのかは困難


もちろん、実際に世界経済に冬の時代が到来するなどすれば、
後者の3億円の人が圧倒的に有利な立場なのは間違いありません。

ただ、世界経済が好不況を繰り返しつつも、
長期的に見れば安定成長で推移するのであれば、
前者の3千万円の方の方が気持ち的な面からは、
経済的な不安から解放された状態で、
結果的に人生を終えるということも十分ありえます。

この精神面での安定性は元々の生活の問題だったり、
市場観・相場観に左右されるものと推測されるので、
数字化するのは相当難易度を伴うでしょうが、
この辺りも意識しつつFIRE計画を練るのが良いのだろうとは思います。

まあ、言うのは簡単でも難しい問題だとは思いますが...

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