「静かな退職」は世界標準に日本が近づいた?
ここのところ話題になっている「静かな退職」ですが、
この流れは当然であり、世界標準に日本が近づいただけ!
という趣旨の記事を読ませて頂きました。
"日本は、「誰でもエリート」で「将来、部長や役員になれる可能性がある」というニンジンを餌に、「忙しい毎日」を促され続けてきました。それが昨今壊れ、世界標準に近づいたということでしょう。” (引用元) 「出世よりプライベート」「管理職になりたくない」けれど会社は辞めない“静かな退職”こそ、世界的には当たり前の働き方だと言い切れる理由"
欧米の場合、エリート層とそうではない大多数は厳格に分かれているので、
バリバリ働く人と、そうではない人に分かれている、
日本はそれに近づいただけ!という御主張のようです。
日本の会社でも同じようなもの?
ただ、ちょっと疑問に思う部分はありますね。
元々日本の会社でも、一部の有名大学卒でないと出世できない、
そんな会社は山ほどあるかと思います。
なので、有名大学卒の方々は部長・役員を目指して頑張る、
その他の方々はせめて課長になれるように頑張る、
もしくはクビにならない程度に働く、
このような住み分けは元々あったように思えます。
「静かな退職」的な働き方が許されるか?
記事内では静かな退職の例として、
・言われた仕事はやるが、会社への過剰な奉仕はしたくない。
・社内の面倒くさい付き合いは可能な限り断る。
・上司や顧客の不合理な要望は受け入れない。
・残業は最小限にとどめ、有給休暇もしっかり取る。
というものを挙げています。
私のサラリーマン時代も上記4つは可能な限り行おうと思っていましたが、
限界はありましたね。
特に、「上司や顧客の不合理な要望は受け入れない」なんて無理でした。
これが可能なら早期退職しようなんて思わなかったかもしれません。
また、残業の強要はパワハラガイドライン等々によりできなくなったので、
「この仕事を月曜の朝10時までに仕上げろ!」
みたいに、残業や休日出勤をしないと無理だけど、
残業しろとは一言もいっていないとか、
指図する側も巧妙になってきている側面もあります。
まあこんなの、裁判にでもなったらアウトでしょうが、
そこまでやる人は極めて限られるでしょうから、
実質的には昔とあまり変わっていない気は致します。
給与格差で早期退職が遅れる
また、仮に「静かな退職」みたいな勤務が許されたとて、
「静かな退職」みたいな態度でいる人は極端に出世できないでしょうから、
給与水準は低いままに留まる可能性が高いです。
そして、出世した人としなかった人の給与格差というのは、
私の感覚では年々広がっています。
その低い給料のままでは「本当の退職」は遠のくばかりなので、
どうせ働かざるをえないのであれば、
人並みの出世程度を目指して給与はそこそこアップさせ、
早期退職を目指した方が良いと思いますね。
65歳とか70歳まで働くのをマストと考えるなら、
静かな退職みたいなものを目指すのもありかもですが、
静かな退職って言ったところで所詮はサラリーマン、
早期退職者とは天と地の差はあると思いますので、
私から見ると少しも魅力的に思えませんね。
上司の指示通りにやってたら面倒なので自分でやってしまうなどありますね。動機が不純だが
返信削除上司の指示通りやると100%失敗するので自分なりに工夫してやったら、「オレの言う通りだろ!」みたいな記憶の改ざんは結構ありました。
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