著名なFIRE実践者ほどFIREしていないのは何故か?
FIRE界で影響力のある方と言えば、
各種マスコミに登場したり著書を出版したりと、
かなり積極的に情報発信をされています。
ここで注意した方が良いと思うのは、
FIREの原点についてです。
FIREとは Financial Independence, Retire Early のことなので、
FIRE実践者というのは仕事から引退しているはずです。
しかしながら、FIREしてるといっても実際はRetire Early していないじゃないの?
という指摘を受ける方はそれなりにいるわけですが、
どうしてこのようになるかについて考えてみたいと思います。
典型的なFIRE民の実態は実は不明かも?
典型的なFIRE民の姿を思い浮かべてみますと、
それなりの資産を築いて好きなことをしているわけですから、
世間一般に向けての情報発信などは特にしていないと推察されます。
なので、典型的なFIRE民の実態というのは、
実はなかなか掴みにくいものではないかと思います。
となると、普通の方の接するFIRE民の姿というのは、
雑誌やTV、WEBメディアに頻繁に登場する著名な方となります。
そして、その発信には当然、対価が発生していると考えられることから、
一般的な知名度を誇るFIRE達成者ほど働いているように見えるのは、
ある意味当然なのかな?と思います。
FIRE生活について考え過ぎると...
また、FIRE後の人生について考え過ぎると、
結局のところ仕事をするという方向に行くのも不思議ではないと考えられます。
例えば、FIREを達成してからが本番!これから自分らしく生きる!
ということを真剣に考えた結果、
「毎日12時間寝て、起きている時はTV見るか、ゲームをするか...」
ということにならないと思います。
寝ている時が一番自分らしいとか、
TVを見ている時が一番自分の個性が発揮できるとかにはなりませんからね。
それよりも、
「学生時代に夢見ていたことにもう一度挑戦する!」
「私は結局は人の役に立つことがしたいんだ!」
と言った方向へ向かう人のが多いのではないでしょうか?
有名なFIRE達成者の方でも確か、
自分が新しい生き方のモデルを作るみたいなことを言っていて、
何か凄い事言う人だな...と思った記憶があります。
FIREのパラドクス
まあ、FIREを達成しているのであれば、
生活するお金はあるので嫌な仕事は全部断り、
好きな仕事だけするといったことも可能になります。
ただここで、「人の役に立つ」といったファクターが入ってきたり、
仕事でお世話になった人に面倒な仕事を頼まれて断れないとかしていくうちに、
普通に働いている人との違いがなくなってくるんじゃないのでは?
と私なんかは思ってしまいますね。
FIRE後の人生について考えれば考えれるほど、
本来のFIREから遠ざかっていく...
こういったリスクは頭に入れておいた方がよいのでは?
とFIRE著名発信者の文章をたまに読むと感じてしまいます。
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おっしゃるとおり、FIRE著名人はそういうタレント活動をしている方な訳ですわよね。対価の多寡をふまえてボランティア的なFIRE民の方もおられるでしょうが、外に向かって大いに語る人になり、本を出したりしている場合は少し違うようにも思います。
返信削除参考になるR民は、もしかすると昭和人で定年退職後の人生を楽しんでおられる方々なのかもしれません。寿命が長くなりまして、定年時はまだearlyだったとも言えるのかもしれません。
60歳定年が当たり前の時に、リストラで50代半ばで突如辞めた人とか、今思えば結構悠々自適に暮らしていていました。今こそ、ちょっと話を聞いてみたい気もします。
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