持家 VS 賃貸の比較で必要な視点
セミリタイア生活においても、
持家 VS 賃貸は永遠のテーマになっている感があります。
ただ一つ自分が気になっているのは、
セミリタイア生活費を計算するにあたって、
持家は一旦購入すると家賃はタダ!
という計算をしているパターンが多いように思える点です。
持家を取得して住み始めた場合、
一旦持家を資産計上したうえで、
減価償却的に家賃を計上した方が、
セミリタイア生活プランを考えるには適しているのでは?
と考えましたので、今回はそれについて述べてみたいと思います。
持家を減価償却してみる
例えば、50歳でセミリタイアして2,000万円の家をキャッシュで購入、
80歳まではこの家で暮らすことが可能と見込むと致します。
本来は土地部分は減価しませんが、
簡易的に80歳になったらこの家は無価値(住めなくなる)と仮定します。
そうしますと、
2,000万円 ÷ 30年 ÷ 12ヵ月 = 55,556円 (毎月)
となります。
要するに持家とは、30年分の家賃を前払いしたものと同じ、
という風に考えて、毎月の支出にこの家賃分を計上すれば、
持家・賃貸での生活費比較はフェアなものになると思います。
修繕費も計上するのが望ましい
また、持家は定期的に修繕が必要となると思いますので、
この費用も計上する必要があります。
某知人の例では、10年毎に100万円程の定期補修をしているとのこと。
彼曰く、屋根の補修は10年毎にやらないとえらいことになる!そうです。
この金額はちょっと高い気が致しますが、
仮に10年で100万円を月割りすると、
100万円 ÷ 10年 ÷ 12ヵ月 = 8,333円 (毎月)
となって、無視できるレベルの金額ではありません。
比較はしやすいが...
この辺を明確にしておくと、
上記の例で言えば2,000万円の家が割安か割高かがより明確になるかと思います。
恐らくこの計算で考えてみると、
一見持家派が有利になる確率が高い気がします。
要は、実際に賃貸で住める家より良い家に住めて、
曲がりなりにも不動産は手元に残ると...
しかしながら本当は、家を購入しなかったら手元に残っていたであろう、
2,000万円の運用益をも加味して比較しないとフェアではないと思います。
この点については次項で述べたいと思います。
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