労働を質的観点から見てみる
昨日のエントリーでは、47歳で会社を辞めた人の方が、
65歳まで働いた人より、実際に働いた時間は長いケースは珍しくない!
という事について述べました。
今回は労働時間という量的な観点からではなく、
労働の質的な観点から述べてみたいと思います。
まずは、昨日使用しました「65歳まで働く、毎日午後5時の定時帰りのAさん」と
「47歳でセミリタイア、毎日午後10時まで残量のBさん」
の生涯労働時間を再掲します。
【Aさん】7時間 × 245日間 × 45年間 = 77,175時間
【Bさん】12時間 × 245日間 × 27年間 = 79,380時間
ここでは単純な労働時間だけの比較でも、
Bさんのが働いているという事を示したわけですが、
仕事の質的なものを考えると更にその差は開くのではないか?
というのが私の持論です。
労働時間が長い人のが密度も濃い
私がこれまで見てきた同僚の働きぶりから判断するに、
毎日定時で終わるような職場はそもそも仕事が楽です。
そもそも「毎日定時で帰れる」ということは、
毎日定時キッカリに仕事が終わるというよりは、
仕事自体はとっくに終わっているのに一応定時まではいる!
というケースがほとんどではないかと思います。
一方、毎日残業続きのような職場は仕事そのものもキツイです。
誰も好き好んで毎日残業しているわけではないので、
会社に居られるまで、体力の限界まで働いており、
常にペンディングの仕事を抱えている状態であるケースも多いです。
そこで、あえてこの労働の質的要素を数値化して考えてみます。
Bさんの労働はAさんの1.5倍キツイと考えて、
Aさんが定年まで働いたのと同じだけ働くには、
何歳まで働けば良いでしょうか?
答えは37.5歳となります。
【Aさん】7時間 × 245日間 × 45年間 = 77,175時間
【Bさん】12時間 × 1.5 × 245日間 × 17.5年間 = 77,175時間
こうしてみると、40歳でセミリタイアというのも、
案外とリーズナブルな話かもしれません。
早期退職者への単純な批判は間違い
もちろん、毎日定時で帰られる方の中にも、
スーパーのレジ打ちのように営業時間はずっと立って怒涛の労働をしている人や、
工事現場での肉体労働などのようなキツイ仕事をしている人もいらっしゃいますし、
毎日残業と言っても、単に付き合い残業だったり、
残業代稼ぎのためというケースはあるかと思います。
ただ、毎日終電で帰るような生活を65歳~70歳まで継続するとすれば、
よほど仕事が生き甲斐とかでもない限りは、
何のために生きているのかわからないという感じになるのでは?
そう考えますと、40歳~50歳くらいで毎日終電生活にピリオドを打って、
セミリタイア生活に入って人生を楽しむのはありじゃないでしょうか?
「まだまだ働けるだろ!」という批判に対しても上述の通り、
65歳まで毎日定時帰りの人より働いているんだから、
この辺で勘弁してもらえませんか!
というセミリタイアラーも結構多いんじゃないでしょうか?
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