2020年11月2日月曜日

【セミリタイア批判】会社を辞めた年齢だけで判断するのは間違い? ① 総労働時間

セミリタイアへの風当たりは強い?


セミリタイアという生き方の認知度はまだまだですが、
その割には批判する人の数は多いような気が致します。

批判の中には傾聴に値するものもないとは言えませんが、
ちょっと違うのではないか?と思われるものも少なくありません。

その中でもいくつか気になるものを挙げてみたいと思います。

まずは、比較的若くしてセミリタイアした人に対する
「ろくに働きもしないで...」という批判に対してです。

生涯労働時間で見てみる


例えばですが、こんな比較をしてみるとどうでしょうか?
毎日定時で帰るAさんと毎日10時まで残業しているBさんがいます。

とりあえず、年間休日日数はともに日本人平均の120日間とすると、
年間労働日数は245日間となります。

1日の労働時間の定時は9時~17時(休憩1時間)で労働時間は7時間とします。
Bさんはこれに5時間労働時間がプラスされます。

Aさんが20歳から65歳まで働くとすると生涯労働時間は以下の通りになります。

∴ 7時間 × 245日間 × 45年間 = 77,175時間

一方、Bさんは20歳から働き始めるのは一緒ですが、
47歳で早期退職するとします。
その時の生涯労働時間は以下の通りです。

∴ 12時間 × 245日間 × 27年間 = 79,380時間

このように、生涯労働時間で考えた場合、
65歳で定年延長までして働いたAさんより、
47歳で早期退職したBさんの方が働いている時間は長いのです。

Bさんにしてみたら、Aさんに早期退職のことでとやかく言われる筋合いはない!
ということになるかと思います。

早期退職者への単純な批判は間違い


セミリタイアを希望するきっかけの一つとして、
「仕事が忙しすぎる」
というものがあるがあると思います。

それこそ、毎日定時とは言わなくても19時くらいに帰れて、
休日出勤もなく、有給休暇もせめて10日間くらい取れれば、
早期退職しようなんて考えなかっただろう!
というタイプの方は結構多いのではないかと思います。

単純に若くしてセミリタイアしたから「働いていない」とか、
「もっと働け!」というのは、
議論としては不十分なんじゃないかと思いますね。

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