予断を許さない香港情勢
香港国家安全維持法が成立して以降、
香港情勢は引き続き余談を許さない状況になっています。
11月23日には民主活動家の黄之鋒氏や周庭氏らが収監されており、
情勢はますます悪化しているという状況です。
香港の金融センターとしての地位も危うさが叫ばれていますが、
零細投資家である私も一つの決断を致しました。
それが、HSBCの香港に持っていた口座の解約です。
HSBC香港支店に口座を開設した理由
私が香港上海銀行で口座を開設したのは2008年頃です。
日経平均株価もバブル後最安値をつけて、
何かしなければいけない雰囲気の中、
リスクヘッジの為に海外口座を開設することにしたのです。
本当はシンガポールあたりで口座を開設したかったのですが、
零細投資家にはハードルが高過ぎました。
一方、HSBC香港であれば、
当時は20万円程度で口座が開設できたので、
海外資金運用での第一歩として、
香港旅行のついでに口座を開設しました。
当初はHSBCを軸として、現地の証券会社の口座も開設して、
資金運用は海外中心で!などと考えた時期もありますが、
仕事が忙しい時期でもあったのでほっぽらかし...
その後、日本の証券会社でも海外ETFの取り扱いが激増、
日本国内での運用体制が整ってきたのに加えて、
本当に海外で本格運用するとなると、
報告とか税金とかが面倒になるので、
口座はとりあえず持っているだけとなってしまいました。
ただ、日本国内で預金封鎖があった場合などは、
海外口座があるのはある種のリスクヘッジになることもあり、
口座はそのままキープしていたのですが、
前述の香港国家安全維持法が成立したのを聞いて、
これはリスクヘッジにはならないな!
と思って口座を解約することに致しました。
口座解約には3か月かかりました
2008年当時は口座開設は現地に行く必要があったと記憶していますが、
HSBC香港の口座解約は郵送ベースでできます。
口座を解約したい旨と解約資金の送金先を任意フォームで英文で記載、
別途、送金依頼書と一緒に香港まで郵送すればOKです。
HSBCサイドでは、口座解約依頼書を入手してから、
7営業日以内に手続きをすると言っていましたが、
日本から書類を発送してから解約確認が来るのに3カ月もかかりました。
というのも、このコロナで航空便が激減していることから、
郵便・荷物等を香港へ送付する場合、
ものすごく時間がかかったためです。
それでも香港まで3カ月もかかるのは、
今がやはり異常事態であることを再認識です。
ちなみにHSBC香港に預けていた金額は130万円程度ですから、
「運用」などと言えるレベルではありませんが、
もし引き出せなくなったら大ショックな金額です。
まあ、数億円以上の資産を持っていれば海外運用もありかもしれませんが、
私レベルでしたらメリットがない程度までは、
日本国内の投資環境も整ってきたのかな?と思います。
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