2025年8月27日水曜日

優良企業勤務でも突如放り出されるリスクは高まる

海外投資家はなぜ、日本に投資するのか


ワイズマン廣田綾子さんのお書きになった本を読みました。

日本の経営者が企業価値の向上に努めてきて、
ようやくまともな投資対象になってきた!
といった流れがわかりやすく説明されており、
内容的に参考になりました。

ただ、個人的に一番気になったのは、
”株価上昇の鍵は選択と集中”(p.95)という箇所で、
日本型のコングロマリット経営からいかに脱却し、
コア事業に資源を集中させるのか?
日立製作所の例など引いてわかりやすく説明をされています。

投資家としてはその通り!だが...


これは投資家目線からすると当たり前の議論ですが、
非コア事業に所属する労働者の側から見るとなかなか厳しい話になります。

例えば、大企業A社が花形部門のB事業部と不採算事業部C事業部を抱えているとします。
新卒で入る際には、BとCのどちらに配属されるかわかりません。

たまたまC事業部に配属された人が、
黒字化に向けて頑張ってそれなりの実績もあげていたのに、
ある日、社長が急に「選択と集中」とか言い出して、
C事業部が閉鎖とか他企業に売却とかされると、
人生の歯車が一瞬にして狂うことになります。

実は私の早期退職希望理由の一つがこういった組織再編で、
私は全然儲かっていないグループに入れられて待遇ダウン!
当初の話と全然違うじゃないの?というのがあります。

たまたまその部署にいただけなのに...


実際問題として、大規模な組織再編が発表されたときに、
たまたまその部署にいたというだけで、
ずっと儲かっている部署にいた人が、
儲かっていない部署に未来永劫所属になってしまうとかありました。

その人は人事ローテーションの一環として、
違う部署も経験してこい!みたいに言われて、
結果的に片道切符となってしまったわけです。

今後、日本企業でこういった再編がより進んでいきますと、
ある日突然別会社に買われるとか、
勤め先がなくなるなんてのが増えてきそうですね。

今現在は、配属先が選べる企業も増えているので、
その事業部が斜陽化するのも自己責任的な要素が多いでしょうが、
配属ガチャでいきなりリストラされたらたまったものではないよな~
というのを改めて思いました。

まあいずれにしましても、
会社なんて信用できる存在ではないので、
仕事好きな方はどこでも通用するスキルを身に着ける、
仕事嫌いな方はFIREできる資産を築く、
こういった考え方が有効になるのではないかと思います。

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2 件のコメント:

  1. 組織で働く以上どんな優良企業でもたぶん不満は解消されることはないだろうなあ

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    1. そうですね。個人的には、とんでもなく強烈なコネでもない限り、思い通りにいくことはないのではないかと思います。

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