2025年8月18日月曜日

内藤忍さん提唱のFILW (financial independence life worker)について

FIREでなくFILWを提唱


私も資産運用の際に参考させて頂いた著作を多数執筆されている内藤忍さんですが、
FIREはやめた方が良いと言う主張をされていました。


その中で、FILW (financial independence life worker)という概念を提唱、
経済的自立を実現しながら、
自分がやりたい仕事だけをやる生き方 (これがLife Worker)を勧めておられます。

これだけ聞くとその通りという部分も大きいのですが、
私的にはちょっと違うかな?と思ったことを述べてみたいと思います。

思考の順番が全く逆!


内藤忍さんの主張のコアをまとめると、

・FIREでは承認欲求が満たされない

・なので、自分がやりたい仕事で社会が必要とする仕事、
 こういった仕事を懸命に探すことが大切

といった感じになるかと思います。

ただ、私個人のFIREへ至る経緯を振り返ってみますと、
これは思考の順番が逆だな~と思うわけですね。

簡単にまとめると、

・自分が生涯をかけてやりたい仕事はあったが、
 最初の会社ではその仕事にはかすりもせず、
 自分が全くやりたくない営業職だったので退職

・転職先では営業職でこそないものの、
 希望する部署に異動できる目途は全く立たず...

・結局、内藤さんのブログにあるように、
    "やりたくない仕事ばかりやらされているから、
      仕事から逃避してFIREしたくなるわけです。"
      という状況になりFIREする。

と言った感じです。

やりたい仕事ができないからFIRE


私もやりたい仕事に就くために、
資格を取得するとか転職をするとか、
色々とトライをしたわけですが、
結局やりたい仕事に就くことはかなわなかったのでFIREを目指した感じです。

おそらくFIREを達成した方々の中には、
私と同じような経緯でFIREに辿り着いた方も多いのではないでしょうか?

経済的自立を達成したからと言って...


また、経済的自立を達成したからと言って、
自分のやりたい仕事に就けるかというとそれも違います。

例えば、会社に対して、

「私、資産が2億円に到達したので、
 今後は自分が嫌な仕事は一切致しません!」

などと宣言できるはずもありません。

まあ、2億円あれば嫌な会社を速攻で辞めることはできるでしょうが、
だからと言って他の会社で好きな仕事ができるかどうかは、
保有資産は全く関係ないでしょう。

独立開業型やフリーランスでの仕事なら、
好きな仕事だけを選り好みすることも可能でしょうが、
それでコンスタントに仕事が来るかは疑問なところです。

フリーランスになって好きな仕事しか受けない!と言って、
仕事が年間に1本とかしか来なければ、
承認欲求を満たすどころか精神的にかなりへこむような気がします。

この辺りを考えますと、FILW達成はFIRE達成より遥かにハードルが高く、
私なんかでは到底無理!という感想になりますね。

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2 件のコメント:

  1. やりたい仕事はあるんですが、短時間で楽な仕事しかしたくないので、全然見つかりません。こういうことを言う人は自分がやりたい仕事をやることが出来ている人で、一部の優秀で幸運な人だと思います。

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    1. おっしゃる通りで、やりたい仕事ができている人は少数派かと思います。頑張ればやりたい仕事に巡り合えると思っているとすれば、その点はちょっと違うのでは?と思います。

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