【資格取得の動機】
私が大学卒業後に最初に勤めた会社は金融機関です。
なぜ金融機関に就職したか?といえば、市場部門で働きたかったからです。
当時のその会社では、最初は全員支店勤務となり、
その後いろいろな部署へと散っていきます。
そんな中で、自分が市場部門へ行きたいということをアピールする意味で、
証券アナリスト資格を取得することにしました。
【サラリーマン時代に資格が役に立ったか?】
結論から言えば、証券アナリスト資格の取得は、
サラリーマン生活には全く役に立ちませんでした。
要するに、この資格があったところで、
希望する市場部門へも行けず、
また、その知識を生かせる部署にも配属されませんでした。
それどころか、逆効果になりました。
自分は営業店で営業をやっていたのですが、
そういう人が市場部門に行きたい!と言うことは、
「この仕事が嫌だ」と言っているのと同じに捉えられるリスクがあります。
事実、資格取得時の課長に「仕事もしないで資格の勉強ばかりしやがって!」
と嫌味を言われたことがあります。
自分は仕事に対し特別手を抜いた覚えはありませんし、
そもそも仕事に穴をあけるほど勉強時間をとったおぼえもありません。
資格を取得したことが裏目に出て、
「あいつはマーケット部門に行きたいから、ここでの仕事は手を抜いている」
と思われたのは事実のようです。
(実際に面と向かって2人ほどの上司に言われました。)
私の働きぶりが悪いからだ!と言われればそうかもしれませんが、
資格がなければ、このような捉えられ方をされなかったかもしれません。
また、この資格を取得している程度では、
転職市場でも何のアピールにもなりませんでした。
唯一役立ったのは、資格取得の報奨金を会社から20万円貰ったことぐらいです。
【セミリタイア後に役立つか?】
本資格は、セミリタイア後の楽しみでもある「プチ投資家」
としてのベーシックな知識としては非常に役立っています。
私は日本株を中心に、市場を見るのは大好きですが、
私が就職した四半世紀前とは投資を取り巻くインフラが大きく変わっています。
入社当時はインターネットもない時代ですので、市場部門に勤務している人と、
一般投資家では情報アクセスや投資方法に大きな差がありました
(まだ、店頭や電話での株式売買が一般的でした)。
今では、インターネットでの株式売買はもちろん、情報ツールも、
プロに近いものが一般投資家でも手に入ります。
そんなわけで、何のプレッシャーもなく、楽しくトレーディングできる
環境に今はあります。
(運用規模は極小ですけど。。)
そういう意味では、セミリタイア後にやっと大学時代の夢がかなった、
と言えなくはありません。
こういった環境の違いを考えると、今現在、新卒で就職したら、
特に市場部門へ行きたいとは思わないと思います。
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