2017年10月28日土曜日

熱血アルバイト青年に感じた違和感

私が昔通っていた医院は雑居ビルにあり、上階には居酒屋がありました。
そこの居酒屋はビルの前で良く客引きを行っており、
医者に行く前には必ず客引きにつかまる、という具合でした。

ここの居酒屋には「熱血!バイト青年」と言うべき熱い男がいました。
年齢は恐らく20代でしょうが、階段の踊り場でよく「熱血指導」をする姿を見ました。
例えば、

・もっと楽しそうにやんないとお客さん来ないよ!
・同い年なんだからもっと腹を割って話そうよ!
・もっと色々意見を出し合おうよ!

などと熱く語っているのをよく見かけました。

仕事熱心なのはいいのでしょうが、単に生活費稼ぎの短期バイトで来ていたとして、
ここまで熱く語られたら自分は嫌だなと思いました。

非正社員にどこまで要求するか?

自分の会社の関連部署では、事務方で一番仕事のできる人は派遣社員の人でした。
その方は、やる気もあるし、仕事も質量ともに正社員を凌駕していました。
それでも、給与面では正社員よりかなり下というのは極めて理不尽です。
しかし、本項で申し上げたいのは同一賃金同一労働の問題ではありません。

それは、仕事に対するスタンスの問題をどう考えるかです。

派遣の方は、育児や趣味などの関係で、とりあえず5時には帰られなければいけない、
と言った制約の中で働いている人も多く、採用する際もそれを前提にしているので、
毎日定時に帰ろうが、特に問題はないはずです。

むしろ、前述のできる派遣の方のように、残業も厭わず良く働く、
というのがイレギュラーではないかと思います。

それでは正社員にどこまで要求するの?

一方正社員はどうか?というと、この辺のスタンスが曖昧ではないか?
と思うのです。

ちなみに、私の仕事に対するスタンスと言うのは、

・給料をもらっている以上は仕事はきちんとする
・ただし、私生活を犠牲にする気はさらさらない
・休日出勤イレギュラー

と言ったものです。
特に、非難を受ける類のもではないかと思います。

しかし、今まで仕えてきた上司の方々のスタンスとは大きく異なり、

・サラリーマンだから仕事最優先
・仕事が終わらなければ土日に仕事するのは当然

と言った感じです。

私は何時からかは覚えていませんが、休日出勤が無性に嫌になりました。
(嫌なのは最初からですが、その程度が恐ろしい程嫌になったということです。)

いきなり明日に休日出勤しろ!ということになるのは、
マネージメントがきちんとスケジュール管理をしていないからである場合が多数です。

また、休日出勤するケースの大部分は、最初から土日働く前提ありきで
スケジュール作成をしているからです。
例えば、締切が月曜日の朝8時という時間設定は残業ありき以外の何物でもありません。

つまり、これらの人々は仕事をする上での前提条件が異なるのです。
こういう「見えない前提条件」があるのが、
日本の会社の自分に馴染めなかったところです。

この辺の意識のコンセンサスができる日が日本に来るのは
相当先か不可能では?と考えざるをえません。

セミリタイア後に、これらの考え方が異なる人々と離れてみて、
こうすればうまくサラリーマン生活が送れたな!
というアイデアが全く浮かばないのもこの辺が原因ではないかと思う次第です。

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