お金を使わなくて後悔する
今回気になった記事は、65歳でリタイアして資産1億円、
夫婦で年金が月額26万円という一見老後に何の悩みもない方の話です。
妻はマンションのリフォームや海外旅行に使おうと主張も夫は拒否、
しかし5年後に妻は突然なくなり、以下のように後悔します。
"「65歳までだらだら働かずに退職を決断して、妻の言う通り多少の贅沢をして、ゆったりと楽しい老後を送ればよかった。お金だけがこんなに残っていったい何になるのか。私の人生を支えてくれた妻になんの恩返しもせず、申し訳なくてしょうがない……」” (引用元) 資産1億円超・月26万円の年金収入で「使い切れないほどの老後資金」を確保した65歳会社員。幸せな余生のはずが、5年後「まったく減らない残高」を前に後悔の溜息"
この手の記事では、最終的にお金を使わないことを後悔する!
という形で終わることが多いのですが、
この点について述べてみたいと思います。
本当にお金を使わなくて後悔するのか?
今回は妻が突然亡くなるというケースなので、
流石に本当に後悔しているかもしれません。
ただ、65歳で資産1億円もあって、更に年金が月額26万円なら、
本当にリフォームだとか海外旅行がしたければ、
普通にしているはずだと思うんですよね。
特に妻が本気でやりたいのであれば、
却下なら離婚だ!くらいの勢いになるのでは?
それでもしなかったということは、
実際にはその手の事にはそれほど興味がなかったのではないかと思います。
なので、この手の出来事に対して、
本気で後悔するものなのか?と思ってしまいます。
資産家で節約生活継続は結構多い
私の知人ベースで見ても、
80代で億単位の資産を持っているのに、
古い家に住んで節約生活を過ごしている人は結構います。
その中の一人は、
「子供にできるだけ多くの資産を残す!」
というのを目標にしているそう。
ただ、子供は一流企業勤務で
「遺産などいらん!」
「金はオヤジが好きに使ってくれ!」
と言っているにも関わらずです。
この方はお金を使わないことに対して、
一片の曇りもない感じで、
また、特にお金を使ってやりたいこともないらしいです。
資産家でお金を使わない人のイメージは、
この方のような感じです。
DIE WITH ZERO的思考とは相容れない
まあ、資産家の人がお金を使い切ろうが、
多額の遺産を残そうがどうでも良い話ではありますが、
私みたいなDIE WITH ZEROを目指す人とは根本的に価値観が違うかとは思います。
なので、私みたいな価値観の人が自分の価値観に基づいて、
お金を使わなかった資産家の人は最後に後悔するはずだ!
という結論の論調が多いのはちょっと違和感があるかな?
というのが個人的な結論となります。
金が十分にあって心配をしなくて良いというのは精神的に非常に安定材料になると思いますけどね。FIRE関連の問題の半分以上は金が十二分にあれば解決できていますし。そもそも、金持ちになった人の多くは散財するために金を貯めたわけではないと思います。使い切れなかったといってそんなに後悔はしないでしょう。
返信削除おっしゃる通りかと思います。ただ、お金を使い切れずに老後を迎えた人に対して、どうしても後悔していると思わせたい人が多い印象があります。
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