文句言っている人、金融庁の報告書読みました?
老後2000万円不足問題が沈静化する気配が見えません。
この問題の本質は「老後2000万円不足」という言葉が一人歩きしていることにあります。
私も一応金融庁の報告書を読んでみましたが、
報告書自体は細かいデータもありそれなりにまとまっていて、
暇なら読んでも良い程度の内容にはなっているかな?という感じです。
(ぜひ読むべき!というほどの内容ではない)
ただこの報告書は「平均」をかなりざっくり切っているだけなので、
当たり前の話ですが、日本人全員が2000万円不足するわけではありません。
しかもこの「平均」とやら、節約する余地があるところ満載です。
2000万円貯めるより節約するほうがはるかに簡単そうです。
しかも、平均支出なんかは各家庭によって違うので、
「2000万円?そんなの無理!」
なんてパニックになっている人がいたらちょっとヤバイです。
「一言で説明しろ!」に潜む危険性
私がこの問題を考えるとき思い出したのが、
某上司の口癖である「一言で説明しろ!」ということです。
もちろん、ダラダラと何が言いたいのかわからない説明をするのは論外ですが、
一言で説明するというのは相当リスクが伴います。
一言で説明なんかすると、勝手にその背景やら論旨を解釈されて、
自分の意図する方向と違う方へ行くことが多々ありました。
本件も同じようなものではないかな?と思いました。
そもそもこの報告書の意図は
老後2,000万円不足 → だから投資が必要ですよ!
というもののはずです。
しかし、
老後2,000万円不足 → てめぇふざんけんな!そんな金あるわけないだろ!
となってしまいました。
最初のフレーズが強烈すぎて、後の話を聞いてもらえなくなったということです。
この部分が切り取られるのはわからなかったんでしょうかね、金融庁は。
その点だけは、金融庁の担当者に聞いてみたい気がします。
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